【九州の鮎】ダム湖産を狙って入れ掛かりタイムに突入!
鮎の解禁に沸き立ってしまって、いそいそ川に走った古稀ジイ。途中、コンビニに立ち寄る度に忘れ物がないか確かめ、ようやく万端で瀬に降り立った。旧豊前国(福岡県東部と大分県北部)の川には美しい鮎が棲む。今回はダムに遮られながらも健気に命を繋いできた、いわゆる〝湖産鮎〟を解禁の初日に友釣りで狙ってみた。 【写真】湖産の特徴で小ぶりだが、しっかり背掛かりしている
まずは6月1日に解禁した祓川へ
祓川は、我が家から一番近い鮎の川で九州では無名河川と言ってよい。8mの竿でも向こう岸に届いてしまう川幅だが、他に争うような釣り人もおらず、ゆったりと釣りを楽しむことができる。魚はただ小さいというだけで、縄張りを侵した鮎には相応の反撃を見舞って勇ましい闘いぶりである。 今年は解禁をここで迎えることにした。それはなんとダム湖産の鮎がいるということを聞いたからであった。うれしいじゃないか、人の手によって放された鮎が自力で次の命を誕生させていたのだ。さて、解禁日当日。釣り場で知り合いの漁協氏と待ち合わせ。彼は、遊漁券とオトリを準備してニコニコ笑顔で待っていてくれた。川も人もなぜか古稀の釣人をほっとさせてくれる。 解禁初期、魚は流れが集まる瀬に水と一緒に溜まっている。しっかり辛抱して泳がせて、群れ鮎あるいは群れから離れ始めた鮎を狙うのだ。古稀ジイの仕掛け、水中糸は0.2号のフロロ、0.3号のアーマード鮎中ハリス40cmのワンピース仕掛け(ハナカンを動かす時に注意が必要だが締め付けず緩めずの編み込み具合でハリスは十分に持つ)。ハリは6号3本バリ、と見守る漁協氏に告げると、それでよかでしょう、ということでいよいよゴング。ひと流し、ふた流し、三、四…コンと来た。掛かったのだ。小ぶりなオトリのその半分ほど、豆のような鮎君がキラキラしながら上がってきた。背掛かりだ。 今季の初鮎は、豆だけれど記念撮影をしてしっかり銘記しておくことにする。折角の野鮎だがオトリには使えないので養殖の続投。すると二尾目はすぐに掛かった。今度はなんとかオトリになりそうだ。ポツポツ釣れ続いたが相変わらずの掛けバラシ、タモからの逸走、曳舟への移し替えでポロリ…ちょっと恥ずかしい行いで戦力を失う。