音楽評論家のSNSで「万引き自慢」が物議 過去には女性タレントや歌手も…“暴露”したくなる心理は?
雑誌「rockin'on」の副編集長を務めたことのある音楽評論家の田中宗一郎氏が1日、自身のXで学生時代の思い出を振り返った投稿をし、その内容が物議を醸している。 【写真】小山田圭吾氏は過去のいじめを謝罪 それでも止まらぬ批判…許される日は来るのか? 田中氏は『発売日にFM雑誌買って めぼしい番組にマーカーで線を引いて 放送時にカセットにひたすら録音 学校のクラスメートや後輩、同じ学年の友達じゃないやつにもレコード買わせて それでも手に入れられないレコードは レコード屋で万引き』『レコードが死ぬほど欲しくて万引きした経験のない同世代の連中は基本的に信用してません』と記していたが、これには《レコードの万引きと言えば軽く聞こえるけどただの窃盗。それを60にもなって自慢げに披露するのが田中宗一郎》《レコードの万引きを楽しげに語る奴に音楽評論やDJを生業にして欲しくないと思うのは、私だけだろうか?》などの批判が相次いでいる。 同時にSNSでは過去の芸能人の“万引き告白”もぶり返されている。タレントのあびる優は、18歳の時に出演した日本テレビ系番組「カミングダウト」で「集団で窃盗を働き、ある店を閉店にした」と告白。その後、芸能活動自粛処分を受けた。 「90年代には人気音楽番組で元ヤンキーの女性歌手が『箪笥を万引きした』と話してオンエアされています。当時は本人も司会者も爆笑して済まされましたが……。あびるさんが告白した2016年にはコンプラも厳しくなり、視聴者からの批判が殺到しました。少し前まで、いじめや暴力を笑いのネタにするタレントはいましたから芸能界は世間に比べて罪の意識が低い環境下ではあるのでしょう」(芸能ライター) 一方で、《なぜかいい歳して万引きを自慢する連中がいるんですよねぇ……》《こういう犯罪告白をそれこそ勲章のように自慢するのはどういう心理なのか??》などと過去の犯罪行為や違反行為を自慢したくなる心理が気になる人も多いようだ。地位があるほど隠したい過去だろうが、明大講師の関修氏(心理学)がこう解説する。 「過去の悪事を自慢する人に多いのは、現在の成功した自分に自信がある人。若くしてトップに立ったり、長年活躍して引退後に告白する傾向にあります。地位を築いているから、心理的には許してもらえると感じてしまう。例えば『音楽を愛するあまり禁じ手を使ってまでレコードを手に入れる。そんなことは常人にはできないだろう』と、手段を選ばない域に達した過去があるから今があるという自慢であって、それが犯罪で罪の意識がどうかはこの場面では二の次。もちろん、社会は何十年経っていても、どんな地位がある人でも犯罪行為を承認しません」 “昔は悪だった”自慢は笑って許されない。 ◇ ◇ ◇ 芸人は過去の痛いエピソードをネタにしているが?●関連記事『【もっと読む】博多大吉、キム兄もSNSでは《全員アウト》…掘り起こされた吉本芸人の“ドン引き”過去』に詳しい。