中村寛の今回のテーマは「一方的な暴力」。そして来年開催予定の-61.5kg世界トーナメントの主役を宣言【RISE】
「RISE WORLD SERIES 2024 YOKOHAMA」(9月8日、神奈川・横浜BUNTAI)の追加カード発表会見が8月2日、都内で開催された。 RISEライト級王者の中村寛(BK GYM)が中国の無敗のファイター、エン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館)と-61.5kg契約のSuper Fight!で対戦する。 中村はこの試合のテーマについて「取りあえず、今回のテーマは一方的な暴力で終わらせたいと思っている。前回は体を張って盛り上げたんで、今回は体も張らずに終わるような試合をする。“一方的な暴力”に見合った残酷的な暴力で完全にKOで倒し切ります」と圧倒的なKO勝利を約束した。
中村は前戦となった6月の大阪でのビッグマッチではタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラと対戦し、逆転KO勝ちを収めた。しかしその試合で負ったケガの治療のため休養。コンタクトスポーツが禁じられたことから、気分転換のために海外にわたったのだが「帰ってきて1発目の気分で決めようと思っていた。日本に入国して“やっぱり暴力を振るいたい”と思ったので、その場で電話して“出ます”と言いました」と参戦に至った思いを語った。 RISEでは来年、-61.5kgで世界トーナメントを開催の予定で、今回の契約体重はこのトーナメントを見据えてのもの。中村は「俺とやりたい奴は名乗りを挙げてもらったらなと思っている。僕が中心になろうと思っているので、お願いします」と主役宣言。
この日の会見には7月26日の後楽園大会でカードが発表された常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA)も登壇した。常陸も-61.5kg契約でアリシェル・カルメノフ(カザフスタン/Nural sports school)と対戦する。 常陸はRISEスーパーフェザー級2位の上位ランカーで、前戦は3月にK-1に乗り込み、対抗戦で江川優生と対戦し延長の末、判定負けを喫した。今回はケガからの復帰戦となる。 カルメノフはRISEには2回目の参戦。昨年8月には中村と対戦し、もつれて両者が倒れた際に中村が左肩を脱臼。その後にローブローもあり中村が試合続行不可能となったことからノーコンテストに終わっている。 常陸は「復帰戦なので衝撃的なKOを見せたい。そのために毎日仕上げているので期待してほしい」と自信を見せた。 トーナメントについては「来年の世界トーナメントに向けて絶対に落とせない。勝ち方も問われる。自分はそこでやり返したい選手もいっぱいいる。そこの切符を手に入れるために、今回はしっかり勝ちたい」などと語った。