大阪府・吉村知事が定例会見4月27日(全文1)世界最高水準のIRを大阪に誘致したい
どういった点を審査で見てもらいたいか
産経新聞:産経新聞の尾崎です。この発表項目の中のIRの部分で伺いたいのですが、まず実際に今回申請されたというところの受け止めと、国の認定に向けて大阪のIRのどういった点をぜひ審査で見てもらいたいかという部分と、あと今後、開業に向けてという部分で、国側にも例えば課税する、しないという部分もあったりすると思うんですが、そういう税制面なども含めて国に何か早めに、早急に決めてもらいたい要望などあれば伺えますでしょうか。 吉村:まず大阪のIRにおいては、世界最高水準のIRを誘致したいと思っています。また、そういった内容になってると思います。この投資の規模もそうですし、概要の計画も発表してるとおりです。ここにおいては大阪の魅力、そういったものも加味しながら、そしてコンセプトとしても「水都」というのをコンセプトとした、そういったIRになっています。それぞれの、今まではなかなか日本では見れなかったショーとかエンターテインメント、そういったものもこのIRで実現することで見ることができる。また、多くの人がここで楽しむことができる。そしてそこに多くの経済が生まれる。消費が生まれる。雇用が生まれる。そういったものをぜひ大阪の経済の成長につなげていきたいと思っています。 これまで夢洲はもう負の遺産として、もうぺんぺん草が生えてるような状況でしたけども、今回この統合型リゾート、IRを誘致することで大阪ベイエリアが、世界にも誇れるぐらいの経済が活性化する、魅力的なベイエリアに変えていきたいと思います。国際会議場もそうですし、夢洲シアターという劇場もそうですし、日本最大級のものが多く施設としてもあると。
多くの海外客を日本のいろんなところに送客
また、ここ、夢洲だけに終わらせるんではなくて、全国にお客さん、海外のお客さんを送客すると、その機能も強化したいと思っています。ここで大阪や日本の食の素晴らしさであったり文化の素晴らしさというのを、そういったことを紹介する、そういう施設もありますので、そういったことの施設プラス送致、送客施設も準備をいたしますから、まさに統合型リゾートですのでね。 よくカジノのことはいわれますけれども、それだけではありませんから。送客を、海外のお客さんを多く日本のいろんなところに送客する。そうするとそこでのまた新たな消費が生まれるということになりますので、そこは一定の大きな規模が必要になってきます。その全国への送客機能も、国外のお客さん、送客するという機能もぜひそこで、ここでも果たしていきたいと思っています。多くの海外の方に日本の素晴らしさも知ってもらいたいと思いますし、また雇用も多く生まれます。これは地域経済にとっても非常に大きなことですし、それから地元品の調達も年間2600億円ですから非常に大きな消費が生まれます。 また、このIRから分担金が大阪府・市として取得することになりますが、1000億円の規模です。それをもとに、増税もすることなく教育や福祉や医療、そういったものを、これから少子高齢化の中でも充実させていきたい、そういったさまざまなプラスの要素がIR、これをぜひ世界最高水準のIRを大阪に誘致したいと思っています。あとなんかもう1個ありましたよね。 産経新聞:国に。 吉村:あ、そうそう。国に対しては、やはりこれ、世界、G7、全てIRがあります。その中でやはり国外のお客さんにも来ていただくということは、当然そういったものにならないといけませんし、また、そうするためには土台が国際標準になってる必要があると思っています。日本標準じゃなくて国際標準になってる必要があると思っています。ですので税制面等も含めて、世界のIRと同じような形で国際標準に合わせていただきたい。そういった税制を決めるのは国ですけれども、ぜひそういったところをお願いしたいというふうに思っています。できるだけそういったことも、世界との競争でもありますから、世界の中の、世界における、世界水準のIRを展開している国と同じような税制をお願いしたいというふうに思っています。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見4月27日 全文2に続く