フレグランス、エシカルでクリーンな香りが新潮流に サステナビリティーも重視
■全成分を開示 若き起業家による自由なる香水
◇Bastille(バスティーユ) キャトーズ・ジュイエ 50ml 1万9800円/NOSE SHOP(ノーズショップ、☎050-2018-6146) 香水業界の慣習に異を唱え、2020年に若き女性実業家がパリで起業した新フレグランス・メゾン、バスティーユ。すべての成分を開示し、原材料のトレーサビリティー(生産履歴の追跡)へのこだわりもポリシーに掲げている。原料の95%は天然成分、残りの5%はアレルギーや発がん性に対する安全を確認した合成香料を使用。 新作の「キャトーズ・ジュイエ(フランス語で「7月14日」の意味)」はフランス革命の発端となったバスチーユ監獄襲撃の日。フルーティーなタンジェリンやブラックカラント、バニラの甘さやシナモンの樹皮などが、自由へのオマージュを奏でる香りだ。
■精油がもたらすパワーとエナジーをまとう
◇エッセンシャルセンツ 05 AFTER THE RAIN 9ml 5390円、同 06 TASTE THE AIR 9ml 5390円(2024年7月10日発売)/ともにTHREE(スリー、☎0120-898-003) 精油(エッセンシャルオイル)のみで香りを構築。プラント(植物)ベースのフレグランスとして既に人気を博している「エッセンシャルセンツ」。呼吸に着目し、地球が生むパワーやエナジーに着目したシリーズだ。 2024年6月に登場した「AFTER THE RAIN(アフター・ザ・レイン)」は雨上がりの森や大地をイメージ。シダーウッドと柑橘(かんきつ)のみずみずしさに包まれる香りだ。一方、同7月に登場する「TASTE THE AIR(テイスト・ジ・エアー)」は陽光にきらめく清らかな風のイメージ。オレンジやジュニパーベリー、ユーカリが奏でるポジティブな表情が特徴。どちらもこれからの季節にぴったりと言えそうだ。
■心に働きかける精油で「ウェルビーイング」な毎日へ
◇100BON マインドライン ブリーズ イン パリ スプレイ 30ml 4400円、同 ブリーズ イン パリ ロールオン 10ml 4180円 同 ピースフル スプレイ 30ml 4400円/フォルテ(☎0422-22-7331) 自分の内面に語りかけるナチュラルな香りと、環境に配慮したクリーンなモノづくりをテーマとする100BON(ソンボン)。中でも天然の精油の心理的効果に着目、心や気持ちに働きかけるのが「マインドライン」だ。 この時期、注目したいのはスイートオレンジやネロリ、サンダルウッドなど12種の精油を調香し、呼吸法を通じてマインドバランスを整える「ブリーズ イン パリ」。そしてジャスミンサンバックやオレンジブロッサム、ベルガモットなど10種の精油で作られた「ピースフル」。忙しい現代生活や不安定な気候の中で、フレグランスとしても使いこなしたい美しい香りたち。ウェルビーイング(心身の健康や幸福)な毎日に役立つはずだ。