元「RAG FAIR」奥村さん、参院選に出馬表明(全文)立憲公認で参院選比例に挑戦
奥村氏のあいさつ
奥村:ということでただ今ご紹介にあずかりました奥村政佳です。皆さんには保育士、気象予報士、ボイパのおっくんで覚えていただければと思います。どうぞよろしくお願いします。先ほどもありましたが、このたび立憲民主党の公認で、比例代表で、次期参議院選挙に挑戦することになりました。 昨日発表した中でご存じの方も多いかもしれませんが、僕は結成から20年やってきたRAG FAIRというグループを脱退し、政治の道に歩みを進めることを決意しました。まず今まで応援してくれたファンの皆さんに感謝の気持ちを述べたいと思います。本当にありがとうございます。 皆さんにはあまりイメージはないかもしれませんが、僕は音楽活動と並行しながら保育所で通算8年間勤めておりました。その現場で体験した保育士の目線から保育の現場を変えていきたいと思います。僕が思う保育で実現したいことは次の3点です。まず1つ目は保育士不足を解消したいです。この声は僕が現場にいたころからほとんど変わっていません。今は保育士になって3年目の先生が園長をやらなければいけないような例も聞きます。 僕が主任として働いていたころもシフトを組むのが一苦労でした。休みは取れない、病気でもなかなか休むことができない。研修に行きたくても職員を送り出すことができない。そんな現場がまだたくさんあります。保育に思いはあるのに労働環境のせいで高い離職率につながっていく。保育士も1人の人間です。働き方改革という言葉が必要なのはまさに保育士だと思います。一刻も早く解決すべき問題だと思っています。 そして2つ目は保育士の地位を高め、質と待遇を高めていくことです。これにより長く保育に関わったり、経験がある先生が働き続けられる環境をつくりたい。保育士の仕事は子供と遊ぶだけではありません。体調の変化に気を配り、そして子供の成長の記録を付け、時にはお父さんやお母さんの育児の相談にも乗る。保育の利用率はこの6年で10%も増えています。 そして起きている時間のほとんどを保育所で過ごす子供もたくさんいます。安心して保護者の皆さんが子供を保育園に預けるためにも箱だけをつくるのは駄目で、やはり保育士の処遇改善、そして地位の向上で質を高めていくことが必要だと考えます。