老けない最強食ベスト5!冷凍で栄養価がさらに高くなる野菜とは?冷凍庫に入れる前のひと工夫で、野菜の酸化・老化を防ぐ
2021年に内閣府が高齢者向けに行った調査によると、普段、食生活について気になっていることは「栄養のバランスがとれていない」ことだと答えた人は約2割いたそう。「見た目の若さには、日々の食事が関係している」と話すのは、『老けない最強食』(文春新書)を著したジャーナリストの笹井恵里子さん。さらに笹井さんいわく、「塩分を摂りすぎることは全身の老化を加速させる」とのことで――。 【表】老けない冷凍野菜ベスト5は!? * * * * * * * ◆冷凍野菜も老けない食材として便利 最近はコンビニでレトルトタイプの煮物や煮魚を購入できるが、そのままでは塩分が高い。 塩分を摂りすぎることは全身の老化を加速させる。 煮魚のレトルトなら汁をだしがわりに、煮物のレトルトなら“かさまし”を覚えたい。 「例えば切り干し大根の煮物を作る時、普通なら調味料で煮ますが、レトルトのひじきの煮物を調味料代わりに使うんです。市販の乾燥している切り干し大根と、レトルトのひじきの煮物を鍋に入れ、水を加えて煮るだけ。レトルトはなんでも量を増やすことを考えましょう。レトルトタイプの親子丼や中華丼、カレーなら、そこにブロッコリーなどの冷凍野菜をぼんぼん入れてかさましする。塩分が薄まり、さらに抗酸化成分も摂れて一石二鳥です」(料理研究家で医師の河埜玲子氏) この冷凍野菜も、老けない食材として便利に使える。 実は市販されている冷凍野菜は、旬でない時季の常温野菜と比較すると、栄養価が優れていることが多い。
◆老けない冷凍野菜ベスト5 下表の「老けない冷凍野菜ベスト5」では、通年平均や通常のゆでたものと比べて、老けない栄養素の種類、含有量が多いものを順位付けした。 1位の「ほうれん草」に含まれるβカロテンは、通年平均(葉、生)が100gあたり4200mcgの含有量に対し、冷凍もの(葉)は5300mcgも含まれる。 若返りビタミンといわれるビタミンEも通年平均(葉、生)が2.1mgに対し、冷凍ほうれん草(葉)は2.7mgだ。3位の人参は、脂溶性ビタミンのA(βカロテンなど)、Eが、生よりも冷凍ものに多く含まれている。 2位の枝豆には強い抗酸化力を持つビタミンEが、生よりも多く含まれる。4位のグリンピースも生やゆでたものと比べて、冷凍のほうが若干だがビタミンAとCが多い。緑が足りないサラダやスープに、トッピング代わりにどんどん入れたい。 「枝豆やグリンピースは野菜には珍しく良質なタンパク質を含み、食物繊維やカロテンも豊富。そのため腸内環境を整えるデトックス作用や、丈夫な肌作りのサポートをします」(管理栄養士の望月理恵子氏) 炊き上がったごはんに解凍した枝豆やグリンピースを混ぜれば、糖質量が減る上に食物繊維も摂取できる。5位のかぼちゃも常備したい。 「何といってもかぼちゃは抗酸化ビタミン──βカロテン、ビタミンC、Eがとても豊富です。生のかぼちゃを買うと水っぽいものに当たることもありますが、冷凍ものは確実にホクホクして使いやすいです。ランキング外ですが、冷凍のきんぴらミックスも食物繊維が摂れるのでお勧めです。味噌汁でもカレーでも、食物繊維が足りないと感じる時に入れるといいでしょう」(河埜氏)