麻布合格の受験勉強と子育てに役立ったのはMBA!発達障害をもち、生きづらさを抱える子の学習を支えた元テレビ東京アナ・赤平 大さんの極意とは
元テレビ東京、現在フリーのアナウンサーである赤平 大さん。息子さんが麻布中学に合格したことはHugKumでもご紹介し、評判を呼びました。実はこの中学受験と子育てには、なんとMBAの学びが大いに役に立っているとか! 受験や子育てとMBAとの間にいったいどんな関係が!? お話を聞いてみると、どの子の子育てにもマネできそうなヒントがギュッと詰まっています。赤平さんの著書をひもときながら、MBA×子育ての極意を教えていただきました! *MBA=Master of Business Administration(経営学修士) 【画像6枚】元テレビ東京アナ・赤平 大さんの子育ての極意とは
発達障害の特性を持ち、高IQの息子が安全に暮らせるように
――まず、お子さんの麻布中学の合格、おめでとうございます。すでに進級もされて、元気に学校へ通われているのでしょうね。 【赤平さん(以下、赤平)】:だと良いんですが……。小学校に比べて中学校は情報がなかなか親に入らないので息子の状態がわからないんです。毎日通っているので、今のところは大丈夫なのかなと。ただ、思えば、中学受験で「麻布中学を受けてみよう」と息子が決心したのが受験2カ月前。発達障害の特性で日常生活に苦労の多い息子が、支援の少ない私立中学校に毎日通えていることは、感慨深いです。 息子はADHD(注意欠如多動症)の診断を受けています。発達障害はいくつかの障害を併せ持つことがほとんどで、彼の場合もASD(自閉症スペクトラム障害)、LD(学習障害)、DCD(発達性協調運動障害)などさまざまな特性があります。集団行動が苦手だったり、細かい作業が苦手だったりとあれこれの困り事があります。その上で高IQも併せ持っています。息子の場合は情報を入れるキャパシティは大きいものの効率的に取捨選択できず、頭の中がパンクしてしまいます。そのため判断が大幅に遅れたり迷ったりすることが多いのです。 ――小学生の頃は送り迎えをしたり、宿題のやりかたのサジェスチョンをしたり、きめ細かく寄り添い、子育てされていました。 【赤平】:自ら危険を回避し、安全に安心してひとりで生活できること、そして幸せな人生を送れるようにすることが親の務めだと思っています。親は先に死んでしまうので、私がいなくなった後でもやっていけるよう、日々考えています。