【本格移行目前】『マイナ保険証』メリットの一方で不安の声も 今の保険証はどうなる?
KKT熊本県民テレビ
医療に欠かせない健康保険証が、12月2日からマイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行します。本格的な移行が近づく中、熊本県内での浸透はどの程度進んでいるのでしょうか。
医療機関を受診するとき窓口で使う健康保険証。12月から変わることがあります。それは…。 ■内藤有希子記者 「12月2日から現行の健康保険証の新たな発行が停止されます。そしてこちらのマイナ保険証を基本とする仕組みに移行していきます」 マイナンバーカードに健康保険証の利用登録をしたマイナ保険証への移行。これに伴い、従来の保険証は来年の12月1日までしか使えなくなります。発行の停止が近づく中、熊本市でマイナ保険証を持っているか聞いてみると…。
■マイナ保険証を使っている 40代 「なんとなくスムーズになったかなと」 ■マイナ保険証を持っていない 20代 「保険証まだやってないんですよね。勝手になるんですか?(自分で)しないといけないんですか?」
■マイナ保険証を持っていない 20代 「自分で何をしたらいいのかとかがわからない」
マイナ保険証は、受付で健康保険証を渡すのではなく、専用の機械で読み取り、顔認証か暗証番号で受付を行います。移行について医療機関側は…。 ■なかの耳鼻咽喉科 中野幸治理事長 「別の医療機関で出た薬剤情報や処方情報がわかるんですよね。こちらで出そうとした薬がダブってしまったということがないんですよね。安全の点でも非常にいいというのがメリット」 マイナ保険証の情報でデータに基づく医療をスムーズに提供できるといいます。
また、様々な患者が訪れる大きな病院ではこんなケースも。 ■済生会熊本病院整形外科 安樂喜久部長 「救急病院なので、急を要する容態の方、例えば話ができないが急いで治療しないといけない場合に、患者さんの治療歴や薬の状態がわかる」
一方、まだマイナ保険証を使っていないという人からはこんな声も。 ■マイナ保険証を持っていない 20代 「個人情報が抜かれるという情報を目にしたことがあったので、そこが心配かなと」 ■マイナ保険証を持っていない 70代 「税金の無駄遣いだと思う。いきなり暗証番号入れろと言われてもね、ついていけないですよね」