【本格移行目前】『マイナ保険証』メリットの一方で不安の声も 今の保険証はどうなる?
今年9月時点での全国のマイナンバーカードの所有率は75.2%。このうち、81.2%はマイナ保険証の利用登録をしているのですが、実際にマイナ保険証を使っているという人はわずか13.8%にとどまっています。 医療機関でもマイナカードの受け付けで戸惑うケースがあるようです。 ■なかの耳鼻咽喉科 中野幸治理事長 「顔認証が何回やってもうまくいかないからと今度は暗証番号でやろうとするんですけど、暗証番号を何だったっけ?と忘れてしまって、なかなかうまくいかないからと、結局紙の保険証を出すケースも」 ■とみなが薬局 田添光二薬剤師 「(操作に)まだ慣れていない方が多いので、患者さんが集中してしまうと受付に列ができてしまう」 中には、子どもの暗証番号を覚えておかないといけないため、今の保険証を出したほうが早いといった声もありました。 ■マイナ保険証を持ってないい 20代 「どうやったらマイナ保険証が使えるようになるのかとか知らないので、そこら辺をちょっと知ってから移行しようかな」
■マイナ保険証を使っている 70代 「(年を重ねると)機械の操作が難しくなってしまっているから、もうちょっと簡単にできる方法があればね」 医療のデジタル化を前進させるマイナ保険証。本格的な移行期間に入る中、広く浸透させるにはもう少し時間がかかりそうです。
【スタジオ】 (緒方太郎キャスター) 現在、マイナカードではない保険証を使っている人は最長で1年、来年12月1日までそのまま使うことができます。ただし、有効期限がこれより前に来るものは、その期日までしか使えません。 (畑中香保里キャスター) マイナ保険証を持っていない人は1年後どうすればいいのでしょうか?
(緒方太郎キャスター) マイナンバーカードを持っていない人、持っているけれど保険証の登録をしていない人には12月2日以降、勤務先や自治体から「資格確認書」というものが交付されます。これが保険証の代わりとなります。熊本市はカード型ですが、はがきやA4サイズの紙で来るケースもあります。 (畑中香保里キャスター) 有効期限はあるのですか? (緒方太郎キャスター) 加入する健康保険組合などで異なりますが最長で5年間です。ですので、今すぐマイナ保険証にしないといけないわけではありません。 暗証番号のことや操作の複雑さなどでマイナ保険証を使っていないという人もまだまだいらっしゃいます。国は、便利になるからと切り替えをよびかけるだけでなく丁寧な説明も求められていると感じます。