「家から出ないで座っている」と脳に悪影響が。さらに長時間コレをしていたら、認知症リスクは増加!【山田悠史医師】
座る時間が長いと認知症リスクは上がる
「運動不足は健康に良くない」というのはきっと誰もが知っていることだと思いますが、「運動不足は認知症にとっても良くない」というと、少しイメージがしにくいかもしれません。 体を動かさないことと脳の働きには一体どのような関係があるのでしょうか。 全ての研究ではないものの、これまでのいくつかの研究で、家から出ないで座っている時間の長い生活は、認知症リスクの増加と関連することが報告されています。例えば、25万人分のデータをまとめた研究(参考資料1)では、座る時間の長い人は、そうでない人と比べて、認知症リスクが1.3倍に増加していることがわかりました。
家でTVを見ている人と、パソコンで調べ物をしている人の違いは?
一方で、こんな興味深いことを示した研究(参考文献2)もあります。同じ「家から出ない生活」でも、その時間の使い方によって、認知症リスクが変わってくるというのです。
山田 悠史