横浜DeNA山崎康晃が“7回の男”で開幕1軍に滑り込み!
通算169セーブの誇れる実績がある。この日のヤスアキのボールの質は、往年のそれであり、これまではストレートか、シンカーか、2つのうちひとつに絞っておけばよかった打者に、もうひとつツーシームという迷わせるボールも作った。だが、広島で名捕手として活躍した元広島監督で評論家の達川光男氏が、「リリーフは3年が限界じゃろ」と唱えているような目に見えない勤続疲労もある。 山崎は3年どころか、入団以来、6年で343イニングを投げている(一昨年まで5年連続で55イニング以上)。長いペナントレース。まだどうなるかわからない。しかし、“地獄を見た男の強さ”というものが、それらの不安要素を消し去る武器になるのかもしれない。 山崎自身も「僅差で登板が巡ってきたとき、もっと嫌がられるピッチャーであるために、もっと状態を上げる必要がある」という。 開幕3日前に1軍メンバーに滑り込んできた“7回の男”に注目である。