横浜DeNA山崎康晃が“7回の男”で開幕1軍に滑り込み!
横浜DeNAの山崎康晃(28)が23日、横浜スタジアムで行われたロッテとの練習試合で今季初めて1軍での対外試合マウンドに立ち1イニングを三者三振に抑えて復活をアピールした。新球ツーシームを使った“ニュー山崎”の復活を三浦大輔監督(47)も「ボールの走りが良くなっている」と高評価。8回石田健大(28)、9回三嶋一輝(30)につなぐ“7回の男“として開幕を迎えることになった。ブルペンを支えたパットンが退団、エスコバーの来日が間に合わない横浜DeNAにとって開幕1軍にギリギリで滑り込んできた“ハマの小魔人”の復活はプラス材料だ。
新球ツーシームを披露
無人のハマスタに山崎の登場曲ゾンビネーション「Kernkraft400」が流れた。5-0で迎えた7回。ロッテの安田、山口、中村という4、5、6番の好打順を迎える重要な局面に三浦監督は、山崎をマウンドへ送り出した。練習試合とはいえ、今季初の1軍マウンドに上がった山崎は、見違えるほどにスリムになっていた。 「久々のマウンドで多少力みがあった」 2日前に4の4を打ち上り調子のロッテの若き主砲に対して初球に投じたストレートは144キロしか表示されなかったが、安田はファウルにしかできなかった。カウント1-1から3球目に宝刀シンカー。それがボールになると、次に今キャンプで開発した新球を使った。浅めに握り141キロのスピードで左打者の外に逃げるように動き、少しだけ沈むツーシームである。ストライクゾーンを外れ、カウント3-1となったが、もう1球同じ新球を投じて今度はストライクを取った。 「カウント球として有利なカウントで進めるための浅いツーシーム。1軍の技術を持ったバッターにどう反応されるか。実戦で試せてよかった。今後、打者に嫌がられるボールになればいい。未知数の部分も多いが武器の一つとして使っていきたい」 新球に手ごたえを感じとった山崎は、フルカウントから最後はインハイに146キロのストレート。戸惑ったかのように安田のバットはボールの下を振った。ボールは伸びていた。