高齢者も「プロテイン」をゴクゴク!?今や筋肉増強だけじゃない!子ども向け商品やカフェでスムージーとして販売も 拡大するプロテイン市場
“プロテインブーム”は若者だけのものではない?
プロテインブームは若い世代だけにとどまりません。兵庫県尼崎市の高齢者施設「アマルネス・ガーデン」。利用者の筋力低下を防ぐため、足腰を鍛えるトレーニングを行っています。そして、運動が終わると…グラスに注がれたプロテインを“一気飲み”。 (利用者)「プロテインにバナナ味がついているの。(Q味は?)まあまあ」 (社会福祉法人あかね 瀬部翔太さん)「食事を摂取していただいているんですけど、それだけでは(タンパク質が)足りないということで、プロテインを摂取していただいて、ここで運動したものがしっかりと身につく状態にしていきたいなと」
専門家『効率よくタンパク質をとるのに有効な手段』
高齢者はタンパク質が不足すると筋力が衰えやすいため、厚生労働省は2020年、高齢者が1日に摂取するタンパク質の目標量を引き上げています。 健康科学の専門家は、プロテイン製品は食が細い高齢者が効率よくタンパク質をとるのに有効な手段だと話します。 (立命館大学 スポーツ健康科学部 藤田聡教授)「全体的な食事の量が少ないとタンパク質の量も少なくなってしまうので、それが結果的に筋肉を少なくしたり、筋力が衰える原因になっている。プロテインで、足りないタンパク質だけを補うというのは比較的簡単にできるので、そういった使い方はありかなと思います」
利用者の筋肉量などを定期的に計測「まずは筋力の維持。そして向上までもっていけたら」
今年からプロテインを取り入れた尼崎の高齢者施設では、利用者の筋肉量などを定期的に計測していて、グループのほかの施設でも導入することを検討しているといいます。 (社会福祉法人あかね 瀬部翔太さん)「運動した次の日、疲れが残っているのか、少し休憩しようかなとなっていた利用者の方が、2日連続で同じハードな運動ができるようになってきています。筋力量が落ちてくる高齢者の方に対してまずは筋力の維持、なおかつ運動をしっかりやっていただいていますので、筋力の向上までもっていけたらなと」 広がり続けるプロテイン市場。健康志向の高まりとともにますます熱を帯びそうです。 (2024年9月13日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)