大阪府・吉村知事が定例会見1月20日(全文2)店名公表は現時点で考えていない
大戸川ダムの必要性をどう認識しているのか?
読売テレビ:ありがとうございます。最後にもう1点だけ、全然話、変わるんですが、大戸川ダムについてなんですけれども、今日、専門部会があって、答申案とかが出てくるようで、内容的には治水効果はあるというような方向性で決まるようなんですけれども、知事としては今現状、大戸川ダムの必要性について、今の認識、いかがでしょうか。 吉村:前、橋下知事時代に大戸川ダム、ちょうど滋賀は嘉田知事と、当時、これは大戸川ダムっていうのは治水効果はあるけれども、これは要検討じゃないかということで、いったん止まったダムというふうに認識をしています。 その後の状況ですけれども、つまり、大戸川ダムをやる前にやるべきことがあるんじゃないかということなんですが、そのやるべきこととして非常に重要だったのが、淀川の、阪神なんば線の高架というか、橋梁、高架になってないんですけど、高架になってないから問題なんですが、僕も市長時代にこれをやりましたが、そこの阪神なんば線の橋梁っていうのが非常に、淀川のこの排水、それから橋桁の数も多くて、これはわれわれ大阪としてはまずここをやってもらわないと困るというところからの出発点だったわけですけれども、これはもう僕の市長時代、そして当時の松井知事ともやりながら、国とも連携をして阪神なんば線の橋梁について、まさに淀川の堤防と同じ高さしかなくて、閉めるときにがちゃんって閉めるんですけどね。非常にやっぱりリスクが高いところなんですが、そこを高架化するというのがもう決まりました。事業に着手していっています。下流域である淀川の、そういった措置という、大阪側が求める措置というのも、これは一定、方向性は決まって進んでいきましたから、今度は上流へ上っていって、特に京都の桂川をどうするのかという課題があると思います。
建設容認の方向で検討するのか
桂川の課題を、これをクリアするという前提として、大戸川ダムについては一定、治水効果があるんじゃないかというのが、専門家もそういう意見が出ることになるというふうに思います。200年に一度の大雨が降り、そしてそれがもし大戸川ダムが、整備しなければ約9兆円の損失が大阪に生じるという、そういった結果が出ると。逆に言ったらそれを防ぐことができると、大戸川ダムをすることによって防ぐことができるという、そういった一定の効果があるというような方向性が示されるとも聞いていますので、そうであるならば今後どうしていくのか、河川計画をどうするのかというのは当然ありますけれども、一定の方向性を付けてもいいんじゃないかというふうには思っています。これからちょっと手続きに入りますので、今のは最終決定ではありませんが、そういった大阪府の専門家からは、そういう意見が出るのではないかというふうに報告は受けています。 だからつまり、阪神なんば線をきちんと整備をして、そしてそれを前提としたときの大戸川ダムというのは、一定、治水効果を発揮する、9兆円の損失を防ぐ可能性があるということなので、であるならば一定、これは検討していくべき事項なんじゃないかなというふうに今の段階では思っています。まだ最終決定はしていません。 読売テレビ:その検討をしていくというのは、これまでは慎重な姿勢というふうに理解していましたけども、今のダムの凍結を解除して、建設を容認する方向で検討していくという意味ですか。 吉村:そうですね。建設の容認というところまでかどうか分かりませんけど、建設、効果がやっぱり認められるということであれば前向きに検討していくということになるんじゃないかと僕は思っています。 読売テレビ:分かりました。ありがとうございます。 司会:ほかにご質問ございますか。 【書き起こし】大阪府・吉村知事が定例会見1月20日 全文3に続く