アメリカ在住シングルマザーが驚いた「子どもへの声かけ」に対する日米の意識の違い
アメリカでシングルマザーをしながら、子育てについて発信しているひろこです。 アメリカで10年以上子育てをしていて日本との違いをたくさん感じるのですが、「競争」に対する考えの違いもその一つです。 【前回はこちら】アメリカ人の親は「勝ち負け」を重視していない! 米国在住シングルマザーが驚いた、日本とアメリカの子育ての違い 前回は、「子どもの競争」に対してのアメリカと日本に違いについてお話しました。今回は、アメリカと日本での子どもをやる気にさせる声かけも違いについて解説いたします。
負けてもいい!試合や試験後の会話を大切に
競争で勝ち負けにこだわりすぎて子どもに過度なプレッシャーはかけたくないですが、自分のベストはしっかり尽くしてほしいですよね。 そういう時は結果ではなく過程にプレッシャーをかけるのがいいですよ、と息子の学校の先生に教わりました。 結果にプレッシャーをかけてしまうと子どもにとって負担になることが多いですが、過程にプレッシャーをかけることは「やり抜く力」や「粘り強さ」を育てることに繋がるそうです。 具体的にはこんな声掛けができます。 「自分のベストを尽くす事に集中することが大事だよ」 「もしうまくいかなくてもいいんだよ。だってベストを尽くした時だけ成長できるんだから」 「大変だよね、でも今すごく成長してるよ!」 他にもこんな素敵な声掛けを教えてもらいました。 「ママやパパは、○○くんが諦めないで頑張った後、どんな気持ちになるのか知りたいな。 試合が終わった後で、どんな気持ちになったか教えてくれる?」 「試験のあとは○○くんが大好きなお店でアイスを食べようか! そこで○○くんの話しを聞くのが楽しみだな」 ママやパパは「勝つ」とか「1番」とかの結果を求めているんじゃなくて、「あなたの心の成長を知りたいんだよ、そのためにベストを尽くそうね」っていうことを子どもに伝えることができる声掛けです。 試合や試験が終わった後の会話を楽しみにしていることを伝えることで、子どもに結果に対する過度なプレッシャーを掛けずに、最後まで諦めずに頑張る気持ちを育てられるのではないかと思います。 こんな風に、「競争」を通して親子間のコミュニケーションを大事にする事も出来るんだなと思いました。