カンファレンスリーグでは“6ゴール”と大活躍も、リーグ戦では23分の出場のみ チェルシーは18歳の逸材・ギウをどう育てる
レンタル移籍で経験を積むのが無難か
今季のチェルシーはリーグ戦とUEFAカンファレンスリーグで大幅にメンバーを変えており、格下との戦いが続くカンファレンスリーグのグループステージではサブ組を中心に戦ってきた。 そこで6ゴールと見事な働きを見せたのが18歳FWマルク・ギウだ。昨夏にバルセロナから加わったギウは、カンファレンスリーグのFAノア戦で1ゴール、アスタナ戦で2ゴール、シャムロック・ローヴァーズ戦ではハットトリックと、きっちりと結果を残している。 ただ、プレミアリーグのゲームでは全く出番がない。開幕節のマンチェスター・シティ戦に23分間出場しただけで、リーグ戦ではベンチに入らないことも少なくない。 現在のチームではニコラス・ジャクソンが1番手FWとなっており、今のところジャクソンを外す理由はない。実力的にギウを2番手にするのも面白いが、指揮官エンツォ・マレスカは前節0-2で敗れたイプスウィッチ・タウン戦でクリストファー・エンクンクをセンターフォワードで先発させている。ジャクソンを休ませるための起用だったが、マレスカの中ではエンクンクもセンターフォワード候補として計算されているのだろう。 これを受け、英『Football London』はギウに今冬のレンタル移籍をオススメしている。カンファレンスリーグの決勝トーナメントは2月末からで、決勝トーナメントからは実力あるチームとの対戦も増える。そこでギウが起用されるかは不透明で、このままでは出番がさらに減る恐れがある。 FA杯でもプレイするチャンスはあるはずだが、いずれにしても出番は限られるだろう。成長のためにもプレイできる環境へ向かった方が良いが、チェルシーは18歳の逸材をどう成長させるのか。
構成/ザ・ワールド編集部
【関連記事】
- 今季の出場は“6分間”のみ 冨安はもうアーセナルの主力になれないのか「怪我が続いていて頼りにならない」
- 中国移籍とともにセレソンから外れた オスカルの“7年間”は過小評価されてきたのか「中国でプレイする選手への偏見は大きい」
- 2024年はスロット、デ・ラ・フエンテら“バランス型”の指揮官が成功 ポステコグルーら哲学が強すぎる指揮官は失敗ケースが目立つとの指摘も
- ミリトン、アラバに負傷が続く中で《年間50試合》とフル稼働な2024年 レアルの守備はリュディガーがいなければ大変なことになっていた
- 2024年は“42分”しかプレイ出来ず…… 練習試合で1年ぶりのゴール決めた32歳・ネイマールは2025年に復活できるのか