過度な美容広告やSNSで容姿に悩む人が増える現代。「自分なりのキレイ」を体現する人たちが共通して持っているものとは
◆「自分なりのキレイ」を体現する人たち このように、「美容ビジネス」や「ルッキズム(容姿や身体的特徴で人を判断する外見至上主義のこと)」の流れはますます加速しており、これらの文化がない国と比べると、私たちは容姿について自ら悩んでいるのではなく、“何者かによって悩まされている”ということがわかります。 とはいえ、残念ながらこれらの流れを止めることはできません。 では、どうすればいいのでしょう? こういった流れに反してひときわ輝き、目を引く存在の人がいます。 それは、「自分なりのキレイ」を体現している、センスが良い人たちです。 例えば男女問わずこんな人に会ったことはないでしょうか? 顔立ちがすごく整っている訳ではなくても、持ち物や洋服が洗練されていて抜群におしゃれな人。 自分のどこが魅力的かを理解していて、素敵に魅せるのがうまく、振る舞いや言動から自信を感じられる人……。 私はデザイナーとして10年以上仕事をしているのですが、仕事柄このような「自分の魅せ方が上手い人」と出会う機会が多いように感じます。 いつ会ってもブレない自分の芯を持っていて、顔を合わせる度にかっこいいなぁと思いますし、魅力的で、真似したくなる憧れの存在です。
◆「美学」と「センス」 どうすればそんな風になれるんだろう?とよくよく観察していくと、彼ら・彼女たちには必ず自分の中に「美学」があり、「センス」を持ってしてそれらを表現していることがわかりました。 「美学」はその人の軸のことをいい、「センス」は優れた感性のことを指します。 この2つは目に見えないものであり、数値化できないものです。 そのため多くの人が「持って生まれたもの」や「自分には関係ないもの」として掘り下げようとしません。 ですが、実際のところ誰でも、いつからでも持つことができるのです。 まさか……!と思うかもしれませんが、本当なんです。 確かに優秀なデザイナーにはおしゃれな人が多いですが、全員が全員、元々おしゃれな訳ではありません。 デザインを学んでいく上で身につけてきたセンスを磨く習慣や、ちょっとした表現のコツを、自分の魅せ方にも落とし込んでいるから、魅力的に見えるのです。 つまり、自己ブランディングがうまいとも言えるでしょう。 そうなることで生まれるメリットは、たくさんあります。 まず、「センス」と「美学」を持っている人は、先ほども挙げたように自分らしい魅力を発揮することができます。 そして自分らしい魅力を発揮できると、自分に自信がつきます。 自分に自信がある人は、他人から見たときに「素敵だ!」と感じさせるオーラがあるように映ります。 自分軸がしっかりとあるので、必要以上に周りの人間やSNS上の人物と自分を比べて苦しくなることもありません。 ※本稿は、『センスのいい人だけが知っている「自分なりのキレイ」のつくりかた』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。
MIZUKI
【関連記事】
- 38歳ひとり暮らし、生活にゆとりが生まれて「身近にある季節」を楽しめるように。季節に合わせた料理、模様替え…小さな楽しみで、生きる力が湧いてくる
- 【50代からの眉毛の描き方】1万人以上のアラフィフを担当したカリスマヘアメイクが伝授!大切なのは、眉頭の「高さ」を揃えること
- 家事を頼んでも、相手のやり方にモヤモヤ。洗濯物を畳んでも置きっぱなし、ゴミ捨てはしても新しい袋は用意しない…家事シェア研究家が原因を解説
- 「自己啓発の祖」アドラーが、子育てについて残した言葉。自分に自信のない子どもに対して、取るべき行動とは?【2024年上半期BEST】
- 祖父が遺した服に腕を通してみると、88歳の祖母が誰よりも喜んでくれた。「取っておいてよかった」と何度も言ってくれて