健康長寿のために…3人の名医が実名で明かす"一日の献立" 「朝ヨーグルト」「魚は焼くより煮るほうがよい」
■赤ワイン3~4杯で認知症予防になる!
また、お酒好きの医師として知られる秋津氏は、健康のために適度な飲酒を楽しんでいるという。 「お酒をまったく飲まない人に比べて、1日90ミリリットル(日本酒で約0.5合)の飲酒をする人は、がんの死亡率が下がるという研究データがあります。また、動脈硬化の予防は、HDL(善玉コレステロール)の数値を上げるのが有効で、その数値を上げるには、少量のアルコール摂取がよいといわれています。つまり、適度な飲酒は有益なんです」 ただし、飲酒量と、お酒の種類には気をつけたい。 「日本酒なら1日1合、ビールなら大瓶1本、ワインはグラス2杯を目安にしてください」(前同) また、認知症予防に効果が期待できるのは赤ワイン。 「フランスのボルドー大学の研究で、毎日3~4杯(250~400ミリリットル)の赤ワインを飲む人は、アルツハイマー型認知法の発症リスクが4分の1だったという報告があります。フランス人を対象にした研究なので、無理に3杯を飲む必要はなく、あくまで適量のワインを飲むと効果が期待できるということです」(遠藤氏) 医食同源毎日の食事を楽しみつつ、健康も手に入れていただきたい。
■体に良い“おやつ”とは何か
小腹が空いたときに食べる、体に良い“おやつ”とは何か。秋津氏が薦めるのは旬の果物だ。 「日々の食事で不足しがちなのが、ビタミンとミネラルです。特に、ビタミンC・Dは体の免疫機能と関わるので、とっておきたい。そこで果物です。味つけはせず、そのままの状態で食べてほしい。種類はなんでもいいですが、栄養満点の旬のものがよいですね」 岡田氏もオススメは果物、中でもリンゴが体に良いと言う。 「“1日1個のリンゴは医者を遠ざける”ということわざの通りです。リンゴは特に抗酸化物質が豊富ですし、値段も比較的お手頃です。食べるコツは、皮ごと食べること。リンゴの抗酸化物質は、皮のすぐ下に集中しているので、むいて食べると、ほぼ栄養的に意味がない。丸ごとかじるか、皮ごとミキサーにかけてください」 また、岡田・遠藤両氏の意見が一致したのが、高濃度のカカオが入ったチョコレートだ。 「長寿の方が食べているとして話題なのが、高カカオチョコレートです。ポリフェノールの健康効果が期待できて、おやつには最適。ただし、糖分は大敵なので、甘さ控えめでカカオが80%前後配合されている、ビターチョコが良いでしょう」(遠藤氏) 午後に飲み物でホッと一息つきたいときは、コーヒーがベストだ。 「『国立がん研究センター』の発表では、コーヒーが肝臓がんを抑える効果は“ほぼ確実”とのこと。甘いジュースを飲んでいる人は、砂糖が入っていないブラックコーヒーを1日1~2杯ほど飲む生活に切り換えるといい」(秋津氏) おやつの注意点は、血糖値の急な上昇を抑えることと、糖分をとり過ぎないこと。ここに取り上げた食べ物を参考にしてほしい。
ピンズバNEWS編集部