福山雅治プライバシー報道に苦言 大衆が求めるニュースも変化
「黙っていては子どもに対し説明がつかない」福山
「表現の自由、学問の自由、信教の自由、政治活動の自由については憲法で保障されておりそれらの自由活動自体は個人情報保護法の適用外となるので報道機関も同法の適用を受けないとされていますが、たとえ芸能人といえど法廷でプライバシー侵害が認められた判例は少なくありません。デビュー前の写真を掲載されたり、実家の所在地がわかる記事を掲載されたり、恋人と親密にキスしている写真などが掲載されたり、とくに写真の場合は文章よりも被害者の苦痛が大きいものであると認められることが多いのです」と指摘するのはスポーツ紙の50代男性記者。 「報じる側も訴訟リスクを冒しても掲載したほうが商売になると踏めば掲載してしまう、ということが考えられますが、最近はそういった傾向にも変化がみられつつあります。むしろ芸能ニュースを受けとめる側の意識に変化が生じてきたことが大きいのではないでしょうか。SNSの隆盛も手伝ってプライバシー保護についての考え方が急速に進歩してきた結果、以前ほど芸能人のプライバシーに関心を抱く人は減ってきています。むしろ過剰にプライバシーに触れる記事には嫌悪感を抱く人が増えているのです」(同男性記者) 福山も芸能人としてある程度プライベートに関する報道も黙認してきたのだろうが、子どもの写真が撮影され掲載されるに及んで「子どもを守っていく立場になった時これは黙っているのは子どもに対して説明がつかないなと思った」と、やはり嫌なことやめて欲しいことは主張しなければ、意思表示をしておかなければ、と意を決したようだ。 (文・志和浩司)