飯豊まりえ陰キャ好演「ひねくれ女のボッチ飯」SNS時代の恋の行方は
1日から地上波放送がスタートした飯豊まりえ主演ドラマ「ひねくれ女のボッチ飯」(テレビ東京系、木曜25時)がネット上で好評だ。飯豊は生粋のひねくれ女子でフリーターの川本つぐみ役を演じるが、彼女がさまざまな思いを心に浮かべつつボッチ飯を堪能する姿と陰キャぶり、ひねくれぶりが話題となっている。また柄本時生、片桐はいり、ダンディ坂野、川原和久、辻凪子といった強力な共演者たちがドラマを盛り上げる。声の出演をしている下野紘もいい味を出している。そして主題歌「僕はバカ」を歌うのは瑛人。同曲のMVでは念願かなって飯豊と共演も果たした。
ひねくれぶりがチャーミングな飯豊
飯豊が演じる主人公つぐみは人付き合いが苦手で友達もいない、ひねくれ女。一方、相手役となる柄本の役どころは「ホワイトホース」なるアカウント名でインスタに食事の写真を投稿する男・白石一馬。白馬の王子というわけだ。飯豊と柄本は2018年の「誘拐法廷~セブンデイズ~」(テレビ朝日系)以来の共演となる。また、そのホワイトホースに「私と似てる」と興味を持ったつぐみが妄想する“想像上のホワイトホースの声”を下野が演じている。 メインとなる“食ドラマ”以外につぐみと白石のすれ違いドラマとしての側面が大きな見どころ。SNS全盛時代にふさわしく、ネット上の情報だけを頼りに顔も見えない相手を互いに妄想していく様が面白い。ホワイトホースがインスタにアップした料理と同じ物を食べるため同じ店を訪れてスマホの画面と照らし合わせながらボッチ飯するつぐみの様子はなんとも面白おかしく、そしてチャーミングでもある。果たして2人はリアル世界で会えるのかどうか、ドラマのポイントのひとつだ。 また、もうひとつ大きな注目ポイントとして各話のゲスト出演者があげられる。すでに番組公式サイトで発表されているが、1話が勝村政信、瑛人、川村エミコ。2話が木下ほうか、小田井涼平。3話が玉袋筋太郎、鳥居みゆき。4話がオカダ・カズチカ。5話が渡辺満里奈、鈴木亜美。6話が市川紗椰、早見沙織(声の出演)。7話が高橋努、田中聡元、小野真弓、山田キヌヲ。8話が峯村リエ。地上波スタートとなった1日には初回ということで1・2話が一挙放送された。 「テレビ各局は地上波と配信をどうコラボレーションさせるかいまだ試行錯誤を続けています。地上波で最終回を中途半端な形にして残りは有料の配信で…とか、メインの物語とは別のサイドストーリーを配信で…といった形の試みなどもありますが、このドラマの場合は早く見たい人は配信で視聴でき(4月からParaviで先行配信され現在全8話配信中)地上波で見たい人は地上波で見ることができるといったスタイルです。今後も視聴者の反応を見ながら試行錯誤が続いていくでしょう」(スポーツ紙50代男性記者) 放送後からネット上では「人間の生き様を『飯』にからませて表現しているところが興味深い」「飯豊ちゃん、文句言っててもかわいい」「出てくる料理がめっちゃおいしそう」など好意的な声が多数上がっている。 (文・志和浩司)