“ありそうでないカバン”を手がける香川発のブランド「カワニシカバン」
徹底したこだわりがある製品
ー大人気商品である高機能カメラバッグ「lauff(ラフ)」の誕生秘話を教えてください。 きっかけは、友人がYouTubeでカメラを紹介していたことです。動画配信の影響力の高さは知っていたので、彼が望む最高のバッグを作るから、動画内で紹介してくれと頼んだんですね。 そこで出来上がったのが、彼のこだわりが詰まったカメラバッグです。一切の妥協がない、従来とはまったく異なる商品になりました。
ー一切の妥協がないということですが、他の製品とどこが違うのでしょうか。 形としては、ミラーレスカメラが入るボディバッグになります。大きな特徴として、体にフィットしやすいようバッグ本体に対して斜めにベルトが付いています。一般的なものは、バッグに対して垂直にベルトが付いているので、体に密着しないんですね。
また、カメラを徹底的に守るという観点から、前面には7mm、背面には5mm、底には10mmと様々な厚みのクッション材を敷き詰めています。そのため、非常に柔らかい革を使っているにもかかわらず、立体的な構造に仕上がっています。
使用しているセトウチレザーは、撥水レザーを採用し、止水ファスナーを取り入れました。開口部も大きく開くように設計して、取り出す際カメラが傷つかないように配慮しています。
従来のカメラバッグと大きく違うのは、仕切りが面ファスナーで移動できることです。通常、カメラを固定するために、バッグ内部に仕切りがあるのですが、それを移動させて疑似的なポケットを作れるようにしました。
ーシンプルな見た目とは裏腹にすごく機能的です。 もうひとつ特徴的なのは、荷物をたくさん入れても、バッグの形がいびつにならない点です。スマートフォンやワイヤレスイヤホン、充電器など立体的なものをバッグに入れても、マチを設けることで、表面に荷物の跡が浮かび上がらないような設計を採用しました。見た目に反して大容量なので、旅行へのサブバッグとして使われる方も多いです。