【大根おろし】は100均でじゅうぶんか!?価格差18倍の“100均じゃない商品”で比較!違いはいかに…徹底検証
その結果、30秒おろすことのできた大根おろしの量は69g。水分も含んでいるので薬味にしても、やや少ないくらいの量です。気持ちよくおろすことはできましたが、早くおろすことができているのかは不明です。
ダイソー「ステンレス製おろし金」でおろしてみる
続いて「ステンレス製おろし金」で同じように大根をおろします。時間は当然30秒。「ステンレス製おろし金」の場合は、おろした大根を受け止める容器が必要です。できるだけ早く大根をおろすことができるように、フチのある広めの皿の上で大根をおろしました。 ある程度の力で「ステンレス製おろし金」を支え、大根を押し付けることができしたが、「大根スリスリ」のように安定はしません。これを力で押さえ込みながら大根をおろす必要があるので、力の弱い人には使いづらいでしょう。
「ステンレス製おろし金」を使い30秒でおろした大根の量は46gでした。「大根スリスリ」でおろしたときの67%くらいです。価格差が18倍あることを考えると「ステンレス製おろし金」はかなり優秀と言える結果でしょう。
おろした大根おろしの味も比べてみた
もしかすると、筆者は人生において大根おろしに真剣に向きあってこなかったのかもしれません。残念ながら、大きな味の差を感じることができなかったのです。 強いていうなら、「大根スリスリ」でおろした大根おろしのほうが、ややフワッとしている印象。だから「大根スリスリ」でおろしたほうがおいしいと断定できるレベルではありません。あとは「ステンレス製おろし金」でおろしたほうが少し水っぽいくらいです。 なお「大根スリスリ」は裏表の両面に歯が配置されており、メーカーサイトによると表面が粗めで「シャキふわ」な食感に、裏面は細かめで「ふわシャキ」な食感が楽しめるといいます。今回の比較では表面を使っています。
どっちがおすすめか??
使いやすさという点では圧倒的に「大根スリスリ」なのですが、実際にテストした仕事効率は30%ちょっとしか変わりません。ただし価格差は18倍です。この点を勘案すると、すべてはどのくらいの頻度で使うか、そして、どのくらいの量の大根おろしを食べるのか、の2点でしょう。 この点だけから考えるなら、筆者の家は税込110円の「ステンレス製おろし金」で十分です。なぜなら、筆者は自宅のキッチンにおろし金がないことに気付いていませんでした。そのくらいの頻度でしか、大根おろしを食べていないわけです。そんな筆者に、税込1,980円の「大根スリスリ」は必要ないと考えるのが当然でしょう。 しかし、この記事を書くにあたり、何度も大根おろしをおろしてみた結果「大根スリスリ」だとかなり簡単に準備や後片付けを含めて大根おろしが作れます。そうなると、納豆に入れたり、そばの薬味にしたり、焼き魚に添えたりと、ちょっと大根おろしをおろすことが劇的に増えました。 筆者は基本的に大根おろしが好きですが、面倒で食べていなかったので「大根スリスリ」があれば、大根おろしを使うようになるわけです。そうなると「ステンレス製おろし金」でいいか、「大根スリスリ」にするかは、現状どれだけ大根おろしを食べているかではなく、大根おろしが好きかや、大根おろしのある食生活を送りたいかで決めていいのかもしれません。その点からいうのであれば、筆者は使いやすい「大根スリスリ」のおかげで大根おろしのある今の食生活のほうが気に入りました!
千秋