(写真左より)グレイグ・レイドローHC(浦安D-Rocks)、飯沼蓮(同)

浦安D-Rocksが新たな指揮官のもと、『NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25』ディビジョン1へチャレンジする。8月28日、グレイグ・レイドロー新ヘッドコーチ就任における記者会見が実施された。内山浩文GMがレイドローにチームを託した理由、レイドロー新HCが意気込みを語った。 内山GM「グレイグに期待していることは4つ。(ヨハン・)アッカーマン(前HC)が築いたフィソロフィーをアップグレードし、選手に伴走し、育成してほしい。普及の観点でチームのポジティブな情報を世界中に発信してほしい。この4年間は彼自身キャリアのトランジションとなったので、キャリアに関するアドバイスもしてほしい。彼自身、今後インターナショナルなコーチになっていくコーチだと思うので、D-Rocksから世界的なコーチを排出していければと思っている」 レイドローHC「今季D-RacksのHCに任命されてとても光栄。GMの言葉をありがたく思っている。HCとしてチームを率いることをとても楽しみにしている。リーグワンに帰ってきて、ワクワクしている。私は若くエネルギッシュだが、時にチームが困難に陥る時もあると思うが、いろんな方々の助けを受けて選手たちと強豪チームに立ち向かえることを楽しみにしている。コーチのビジョンとして、選手が持っているものを100%を出せる育成をしていきたい。またコーチと選手がコネクトし、チームと会社がコネクトし、その歴史を作っていきたい」 数あるオファーの中から浦安DRを選んだ理由を問われたレイドローHCはこう返答した。 「D-Rocksは今いい流れが来ているチームだと思っている。D1に昇格し、ジャーニーが始まったばかり。これはこの上ない素晴らしい機会。家族も浦安を気に入っていて、ここから離れる選択肢はなかった。このチームで成功するという固い気持ちを持って、D-Rocksに残った」 新HCが目指すスタイルは、自身の現役時代を反映された「スマートなラグビー」である。 「思い描いているものをあまりバラしたくないが、スマートに賢く戦うことをイメージしている。私自身、選手として強い選手でも速い選手でもなかった。NTTという会社のルーツもつなげて考え、そういうスタイルに行きついた。ただラグビーはスマートなだけでは通じないので、FWも強化していきたい。タフにスマートに戦っていきたい」 会見では新キャプテンも発表。指揮官はSH飯沼蓮を新主将に任命した理由をこのように明かした。 「キャプテンシーは一番大事なところであり、人選するにあたって大事にしたのは継続性、昨年蓮主将のもとチームはいい成長できたので、いいところは継続して彼に決めた。今後もレンのリーダーとしての成長の旅路をサポートしていきたい。3年前に加入してから彼のキック、ディフェンス、フィットネスに向き合う姿勢に共感した。日本最高のSHになるため、努力を積み重ねていた。ラグビーだけではなく、リーダーシップも成長してきた。D1では厳しい戦いが待っているが、彼と一緒に成長していきたい」 入部1年目から3年連続主将の重責を担う飯沼は『NTTリーグワン2024-2025』プレーオフトーナメント出場が目標だとキッパリ。 「とても光栄に思う。グレイグとHCと主将の関係でチームを構築することを楽しみにしている。D1に入り、やっとスタートラインに立つことができた。チームのフィソロフィーのつなぐ、コネクトを意識し、より高いスタンダード、より良いカルチャーを作り、過去最高のチームを作っていきたい。目標はトップ6。簡単な目標ではないが、シーズンオフから準備し、つなぎ、コネクトし、成長し、目標を達成していきたい」 レイドローHCも6位の目標設定に同調した。 「6位という目標は決して簡単ではないが、HCとしてのゴールと選手のゴールは完全に一致している。一流を目指し、勝者を目指して、D-Rocksを作っていく。クオリティの高い選手が揃っているので、運もあれば、目標を達成できると思うし、結果だけではなくプロセスにこだわってやっていけば、必ず結果は付いてくると思っている」 浦安DRは9月1日(日)より宮崎合宿へ突入。10月26日(土)よりプレシーズンマッチを戦い、12月21日(土)に開幕する『NTTリーグワン2024-25』に備える。