【専門家・体験談】発達障害とは? 知っておきたい特徴や関わり方のコツ
【LD(学習障害)】 LDは、読み書きや計算に強い苦手さが出るのが特徴です。 知的障害はないのに文字の読み書きがとても不得手、あるいは数・計算などの理解が困難などの特徴が見られます。 繰り返し学習しても読み書きができない、数の感覚がなかなか身につかないばかりか、負担が増えてしまうこともあります。 一方、不得意な学習以外の理解や、周囲とのコミュニケーションなどはスムーズにできることも。 LDのうち大多数を占めるのは、読み書きに困難を持つ「ディスレクシア(読み書き障害)」です。他にも数の理解や計算が極端に苦手なタイプもあります。 このように、それぞれ特性が異なりますが、どんな行動傾向が強くみられ、困りごとがあるかは一人ひとり違います。 なお、ASDとADHD、ASDとLDのように2つの特性を持っていたり、ASDとADHD、LDの3つを伴っていたりする場合もあります。
日常生活で感じられる発達障害の主なサイン
発達障害のお子さまには、その特性から行動や言葉などに特徴が見られる場合があります。ADHD、ASD、LDそれぞれについて、よく見られる行動などをご紹介します。
【ADHD】 ・手足をそわそわ動かしたり、身をよじったりすることが多い ・教室で席を離れることがよくある ・すぐに走り回ったり、高いところによじ登ったりすることがよくある ・静かに遊ぶのが難しい ・じっとしているのが苦手で、何かに駆り立てられるような行動をすることがよくある ・細かいことに注意がいかずミスをしてしまう ・活動に集中しにくい、集中が続きにくい、あるいは一旦集中すると切り替えができない ・人からの指示や説明を最後まで聞ききれず、物事をやり遂げることに支障が出る ・人に話しかけられても聞こえないことがある、聞いていないように見えることがある ・物忘れしやすい、忘れ物が多い
【ASD】 ・人と目を合わせにくい ・他者に対する興味関心が少ない ・人よりも物への興味関心が強い ・自分の興味関心のあることを一方的に話し続ける ・周りの人と一緒に何かをする場面で、他人の言うことを聞かずに一人でいる ・考えや行動、感情の切り替えが苦手 ・決まったことをし続けることを好む ・新しいこと・もの・人に対して苦手意識が強い