【専門家・体験談】発達障害とは? 知っておきたい特徴や関わり方のコツ
【LD】 ・文字の読むことが苦手。あるいは読めるがゆっくりしか読めない ・文字や行の読み飛ばしが多い ・文章を不自然なところで区切って読む ・文字を正しく書けない ・かんたんな計算ができない、学年が上がっても指を使って計算する ・作業が極端に遅く、授業についていけない 以上のサインは、子どもなら誰しもいくつかは当てはまります。 ただ、注意してもなかなか改善が見られなかったり、成長とともに改善されず、長い間困りごとを抱えたりしているようでしたら、まずは学校の先生やスクールカウンセラーなどに相談したり、直接小児科あるいは児童精神科の医師に相談したりしてみると良いでしょう。
発達障害かもと思ったときの医療機関への受診のしかた
発達障害かどうかを診断するには、医療機関の受診が必要です。 診断名がつくと、学校の先生や保護者のかたの支援についての方向性が定まりやすく、共通理解が図れます。 また、療育(お子さまの特性に合わせて、日常生活や社会生活を円滑に過ごせるように支援する取り組み)につながり、お子さま自身の困難さを改善する方法を探っていくことができます。 大まかな診察の流れや、どのようなことに気をつけて医療機関を受診していけばいいのかをご紹介していきます。
【病院選び】 お子さまの発達障害を診断するのは、主に小児神経科や児童精神科になります。 「発達クリニック」などの名称で、開業されていることも多いようです。 どこの病院に行けばよいのかわからない場合には、まずはスクールカウンセラー等の心理職に相談するか、かかりつけの小児科の先生に聞いてみるのもいいでしょう。 発達障害の専門医は、小児科ないしは児童精神科に在籍していることが多いです。 予約の際に、発達障害かどうか気になっていると伝えて、診断してもらえるか、継続して診てもらえるか確認するといいでしょう。
【診察】 初めて受診するときには、お子さまの状態で気になることは、しっかり伝えることが大切です。 いつごろから、どのような行動や特徴が、どんな場合に見られるのか。問診票に記入するだけでなく、気になる行動の録画などを見せるのも有効なことがあります。 母子手帳や学校のノート、通知表などを持参するのもいいでしょう。 【知能検査】 発達障害を診断する際の参考にするために知能検査を行うことがあります。 代表的な検査には、WISC(ウィスク)と田中ビネー知能検査があります。 【治療・対応】 発達障害のタイプによって違いますが、治療は心理社会的療法(療育、行動療法など)と、薬による治療があります。