持ち帰りOKの「食べ放題」で、ラストオーダー前に「持ち帰り用」として料理を注文していた家族を見かけました。これってマナー違反ですよね?
お店の許可なく食べ放題の料理を持ち帰ったらどうなる?
お店に無断で食べ放題の料理を持ち帰ると、刑法第235条により窃盗罪に問われる恐れがあります。 食べ放題の料金に、持ち帰り用の料理の分は含まれません。持ち帰った料理が食べ放題の対象メニューであったとしても、支払った料金に含まれるものはあくまで店内で食べた分です。つまり、お金を払わずに料理を持ち去ったことになり、「お店の商品を盗んだ」と判断されかねないのです。 もしもお店に被害届を出されたら、警察の捜査が入り、出頭を求められて事情聴取を受けることになるでしょう。無断で料理を持ち帰った事実が明るみに出た場合、お店と示談交渉ができれば被害届を取り下げてもらえますが、お店側の処罰感情が強いと示談による解決は難しくなります。 窃盗罪が成立すると、「10年以下の懲役または50万円以下の罰金」を科されます。実際に収監されたり、50万円もの罰金を科されたりするケースは少ないものの、お店側から今後の利用を断られる可能性は高いでしょう。
食べ放題ではお店のルールやマナーを守ることが大切
食べ放題では食べきれる分のみ注文するのがマナーであり、持ち帰り用の料理を注文することは犯罪や食中毒にもつながりかねない行為です。なかには食べきれなかった料理の持ち帰りを許可しているお店もありますが、実際に料理を持ち帰る際にはきちんとお店側に伝え、お店の判断や指示に従わなければなりません。 トラブルなく食事を楽しむために、事前にお店のルールを確認したうえで、マナーを守りながら食べ放題を利用しましょう。 出典 農林水産省 外食における食品ロス対策 消費者庁、農林水産省、環境省、厚生労働省 飲食店等における「食べ残し」対策に取り組むに当たっての留意事項 e-Gov法令検索 刑法 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部