20歳卒業ルールの少女歌劇団は世界で勝てるか 広井王子氏のねらい
10代が歌うザ・ピーナッツやピンク・レディー
オリンピックで小学生がスケボーで活躍する姿を見て、「エンタメも世界で勝てるんではないか」と思ったという。 「小学生から徹底して舞台ってものを考えて行けば、これは舞台のアスリートになれるよって。だから舞台にもアクロバットを取り入れて、練習メニューにもアスリート並みのものがあります」 そしてステージにフィーチャーする楽曲についても、考えた。 「オープニングは必ずスタンダードジャズから出ようと思ってるんですけど、その後に続くものとしてサンバとかルンバとか、チャチャチャとか。そういう昔あったものに新しいものを含めてオリジナルを取り入れて行こうと思ってるんです。あとはザ・ピーナッツとかピンク・レディーとか、そういう歌もカバーしたい。オリジナルを歌っていた頃はピーナッツもピンク・レディーも10代だったわけで、いま10代の子が歌ったらピッタリでしょう」 少女歌劇団を名乗るからには、少女ならではの表現を重視する。そのために20歳になったら卒業という年齢制限を設けた。 「その後は進路の希望に応じて、それに合う事務所をご紹介します。そうすると、ミモザーヌの出身者はどこにでも通用するようになる。ビジネスシーンにも、活かしたいんです。演者としてだけではなく、新たな舞台を立ち上げて行く人も出てくるかもしれません」 アクロバットを取り入れた舞台。そこに歌とダンスが入った新感覚のレビューを創造するというミモザーヌ。すでに13曲のオリジナル曲が完成し、オンライン配信される第1回公演「Begin~始まりの歌~」に向けての準備は万端だという。果たして芸能界に一石を投じる存在になれるか。 (取材・文:志和浩司)