アルファ初の電気自動車「アルファロメオ ジュニア」はリアルスポーツカーだ!
駆動方式:電気自動車または内燃機関としてのジュニア
「アルファロメオ ジュニア」は、ブランド初の完全電気自動車モデルであり、「ジュリア」と「ステルヴィオ」も間もなく電気自動車モデルとして登場する。さらに、「ジュニア」には「イブリーダ」と呼ばれるマイルドハイブリッドも用意されている。これは、おなじみの1.2リッターターボ3気筒エンジン(136馬力)をベースに、6速デュアルクラッチギアボックスに組み込まれた28馬力の電動モーターによってサポートされる。平均燃費は5.2ℓ/100km(リッターあたり19.2km)としている。
トップモデルの「ヴェローチェ」は280馬力
電動バージョン(Elettrica)には2つのパワーレベルが用意される。115kW(156馬力)のベーシックバージョンと、207kW(280馬力)のトップモデル「ヴェローチェ」だ。「ヴェローチェ」のトルクは345Nmである。バッテリーの容量はどちらも54kWhだ。 アルファロメオは航続距離を410km以上(ヴェローチェはそれより若干短い)としており、急速充電器で最大100kWの充電が可能だ。「ジュニア」の車重は1,550kgで、電気自動車としては比較的軽い。内燃機関モデルは1,305kgだ。
装備:アルファロメオ ジュニアのシートテスト
インテリアでは、アルファはブランドのDNAと現代性を巧みに融合させている。フルデジタルのスピードメーターは10.25インチのスクリーンだが、側面が円形のデザインエレメントで縁取られており、一見すると丸い計器を連想させる。アルファはこれを双眼デザイン(cannocchiale)と呼んでいる。同じく大型のインフォテインメントスクリーンはドライバーの方を向いており、ChatGPTとの統合も可能になった。
しかし、最大の驚きはオプションのサベルト製スポーツシートだ。バケットシートと言えそうなデザインのそれは、BMW Mのカーボンファイバー製シェルのようなシートバックを持ち、非常に優れた横方向のサポートを誇るが、多くの顧客にとっては極端すぎるかもしれない。リヤシートは窮屈と言わざるを得ない。 最上級モデルのヴェローチェでは、その名がすべてを物語っている。25mmローダウンされたサスペンション、フロントアクスルに380mmのブレーキディスクを備えたスポーツブレーキ、追加スタビライザー、20インチホイールを標準装備している。よりダイレクトなステアリングレシオのおかげで、「ジュニア」はすべてのバージョンでプラットフォームの兄弟車よりも俊敏にターンインすると言われている。