Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング34位。降格をぎりぎり回避…。J2で苦しんだのは?
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
34位:愛媛FC(101) 2024リーグ戦成績:17位(J2) 2024シーズンホームグロウン人数:6人(21位タイ) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数:4,721人(38位) 2023年度営業収益:約8億6000万円(44位) パワーランキング上位40チームのうち、2023年度の営業収益最少額は愛媛FCだ。約8億6000万円という規模を度外視すると、4年連続で黒字を計上している側面もある。売上高にも注目すべきで、同年度は前年比7200万円の増収だ。 しかも2023年はJ3で戦った年であり、J2に昇格した2024年度の決算はさらに上を向く可能性もある。ホームゲームの平均入場者数で比較しても、2023シーズンの3,674人と翌2024シーズンの4,721人では大きな差がある。 とはいえ、2024年のリーグ戦は、愛媛のサポーターにとって胃が痛くなるような内容だった。J1昇格プレーオフも見えるほど好調を示していた前半戦とは打って変わって、夏の中断期間明けの第25節以降は1勝3分け10敗と大失速。最終順位は17位と、ギリギリでJ3降格を免れた。 ホームグロウン選手の数はJ2でも上位クラスであり、それがチームの強みになっている。2024シーズンは鹿島アントラーズなどで活躍したベテランDF前野貴徳を含む6人が登録され、チームに大きく貢献した。 今年1月5日、前野は現役を退くことを発表したが、アカデミーが生み出した名選手の先例としてクラブ史に深く刻まれるだろう。
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