お部屋にちょっと「アート」飾りたい、じつは「ヤフオク」でリーズナブルに手に入る?最高の1枚を手に入れるために知っておきたいこと
万が一にも「贋作」を掴まないために気を付けるべきことは?
せっかくの最初の1枚目、実はなんでも良いのですが、間違いなく思い入れのある1枚になります。わかって買う分にはいいのですが、本物と偽って高いお金を払わされるのは腹が立つもの。よくあるパターンではこんな偽物があります。出品者のプロフィールや「その他の出品」などもよくみておきましょう。 ・画集をバラバラにして額装したもの ・ジークレー[Giclee]という高性能インクジェットプリンターで出力する複製版画 ・作家の直筆サインや記載のないもの ・出品者の評価が低い、出品物に脈絡がないなど さて、じゃあ、どうやってお気に入りの1枚を見つけるの? まず、私からのお勧めは版画。リトグラフや銅版画などです。写真やポスターもいいですが、手に入れた喜びが違います。1枚1枚手刷りした良さが伝わります。ただ、マチスの例で紹介した通り、難しい罠もいっぱい。有名な作家はそれだけ贋作が多いものです。 では、日本の作家はどうでしょう? 今回はお施主さんのお宅に猫がおりまして、大の猫好き。ですのでまず「ホビー、カルチャー > 美術品 > 版画」カテゴリで「猫」を検索してみました。 これまた玉石混交! でも、「あーこの絵かわいいな!」と選びやすくないですか? 全部見ては迷ってしまうばかりなので、ここは左の「検索条件」で値段上限を5,000円に絞ってみましょう。そして、気になるものを「お気に入り」に入れてから見比べます。
じつは今、昭和から現代にかけての洋画はものすごくお買い得。買うなら最後のチャンスかも
今、特定の作家を除いた昭和期~現代画家の作品はとても値が下がっています。 加えて、日本では2ndマーケットでの著作権は考慮されないので、本当に申し訳ないくらいのプライスであることも多々あります。この辺の事情はまたの回に書くとして、作品が気に入ったら、作者の名前をネットで調べてみましょう。それなりの作家であれば、個展のプロフィールやwikipedia、作者のHPなどが出てきます。 ここで私がオススメしたいのは、「あえて」知らない作家の絵を買ってみること。有名な絵のレプリカを買うのも悪くはないですが、それだとあまり楽しみが広がりません。 そこで、今回購入した作品はこちら。日本の作家、荻太郎先生の銅版画です。5,250円で落札! 日本の作家の作品を探すときのチェックポイントはこんな感じ。 ・web上でお名前が検索できるか ・どこで個展を開いているか(国公立美術館、有名画廊や一流百貨店などでの個展歴) ・美術系の出版社から画集が出ているか 作者自身のHPだと好きなこと書けますから、あればwikipediaやギャラリー掲載のプロフィールを参照すると良いでしょう。間違っても難しい文芸書で調べぬように。疲れちゃいますからね。