待ってろ大谷翔平&山本由伸! 米ロサンゼルスドジャース、超ディープ現地観戦レポ
大谷翔平&山本由伸の試合を生観戦したいけど、円安と物価高で厳しい......そんな人のために節約旅の達人(?)、作家の前川仁之氏がロスでの開幕戦を突撃観戦!? 激安だけど超楽しい、ドジャース観戦旅の方法を教えてくれた。また、彼が現地ファンと交流して見えてきたのは予想をはるかに超える大谷への期待感と、日本人が知らないドジャースタジアムの秘史だった! 【写真】前川氏が見たロサンゼルスの様子(全16枚) * * * ■準備から渡米まで まずは観戦チケットの予約だ。現在、MLB公式戦のすべてのチケットはアプリ『MLB Ballpark』で購入できる。球場の入場ゲートでは、スマホでチケットを表示して読み取らせるが、スクショした画面や印刷での提示はできないので注意。 パスポート、ESTA(電子渡航認証システム)の申請は早めにやっておこう。後者については、必ずアメリカ国土安全保障省の公式サイトから申請すること。代行サイトはボッタクリ気味なところもあるので、使わないようにしたい。 続いて航空券。東京-ロサンゼルスの往復はさまざまな航空会社が就航しているが、安く抑えられるのはどれだろう。航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏に相談した。 「安さを求めるならJAL傘下のLCC『ZIPAIR』一択でしょう。休暇シーズンを避け、フライトの1ヵ月ほど前に購入すれば、往路の直行便(片道)で3万~8万円程度です」 調べてみると、昼2時過ぎに成田空港をたち、日付変更線を越えて同じ日の朝にロスに着く、日程的にもお得感のある便が見つかった。 というわけで3月27日、いざ出発。約10時間のフライト後、ロサンゼルス国際空港に無事着陸した。まだ入国審査を通る前、同じ飛行機に乗ってきたふたり組に声をかける。ふたりともドジャースのジャンパーやトレーナーを着ていて、そのうちひとりの男性はカタカナで「ドジャース」と書かれた帽子をかぶっていた。 ――こんにちは! その帽子、どこで手に入れたんですか? 「ああ、これはね、友人のアーティストに作ってもらったんですよ」 ――おふたりはロス市民? 「うん。ソウル・シリーズ(韓国・ソウルで行なわれたドジャース対パドレスの開幕2連戦)を見た帰りに日本を観光してきたところ」 熱心なファンなのだ。もちろん大谷大好き。このふたり、イヴァンとリッチーと自己紹介を交わし、彼らの姓からピンときたことがあった。 ――もしやチカーノ(メキシコ系アメリカ人)の方? 「そうだよ」 ――じゃあスペイン語を話しますね? と、英語からスペイン語に切り替えると、ふたりとさらにフレンドリーになり、しばし雑談にふけった。