待ってろ大谷翔平&山本由伸! 米ロサンゼルスドジャース、超ディープ現地観戦レポ
日系人が多く住むリトルトーキョーでは大谷への期待は大きい。風月堂ロス店の経営者で、同エリアの案内所「小東京交番」をボランティアで運営する日系3世のブライアン・S・キトー氏は語る。 「オータニは生きる伝説ですね。ロスに来てくれて本当にうれしい。私自身、若い頃は野球をやっていたのでなおさら彼のすごさがわかります。 アメリカから日本に持ち込まれたベースボールが、オータニという稀有なプレーヤーとなってアメリカにまたやって来る。わくわくしますね。オータニは〝ショクニン〟だし、日本人の精神を完璧に体現していると思います。彼にはぜひ、ここを頼りにしてほしいし、私たちは全力でサポートするつもりです。 日本発のすべての出来事はアメリカの日系人コミュニティに大なり小なり影響します。長い歴史の中では、人種的な偏見が良からぬ事態を引き起こしたこともあります。オータニは人種的偏見を和らげてくれるでしょう」 ■前川仁之流ドジャース現地観戦〝節約の心得〟 ここらでドジャース観戦の個人旅行者に向けたアドバイスをざっとしたい。1ドル150円の昨今、ロス宿泊のドジャース観戦なんて、バカ高くて無理!と諦めるのは早いのだ。 先に数字を述べると、ロス3泊、2試合観戦で、宿泊、食事、チケット全部込みで5万円台はイケる。ZIPAIRでの航空代が往復15万円とすると、予算はざっと、ひとり20万円だ。以下、筆者の実体験をもとにモデルプランを提示するので参考にしてほしい。 ●試合選び ふたつプランを考えた。ひとつはデーゲームとナイトゲームの2試合をなるべく安く味わうプランAだ(筆者が実施したのはこれ)。 私が見た開幕戦は一番安い席で234ドル(約3万6000円)だったが、2戦目のナイトゲームは一気に69ドル(約1万円)まで下がった。 このように、価格は大きく変動する。前記のアプリ『MLB Ballpark』を使うとリアルタイムで空席状況と価格がわかるので、いろいろ調べてみてほしい。 例えば今年5月19日のデーゲーム、翌日のナイトゲームは共に31ドル(約4700円)から予約できる。こういうところを狙うのだ。 なお、ドジャースタジアムは手荷物の持ち込みが厳しく制限されており、決められたサイズ以内の透明バッグに入れなければならない。条件に合うバッグは、日本の100円ショップに売っているので準備しておく。 プランBは一点豪華主義。高い試合を1試合だけ見るプランだ。オススメは5月16日のレッズ戦。これが最安席125ドル(約1万9000円)と割高になっている。なぜ? この日は大谷翔平のボブルヘッド人形が配られる日なのだ! 欲しいでしょ? このように、景品やイベントから試合を選ぶのもありだ。