待ってろ大谷翔平&山本由伸! 米ロサンゼルスドジャース、超ディープ現地観戦レポ
●ホテル 次にホテル選び。出会いのある旅が好きな人は、ドミトリー(共同寝室)を選べば格段に安くなる。 ただし、ロスの治安は東京とは比較にならないほど悪いことを忘れてはいけない。特に「スキッド・ロウ」と呼ばれる地区は絶対に立ち入らないように。 そういうわけで、ホテル選びも値段だけ見てちゃダメだ。不潔だったり危険地帯に近すぎたり、スタジアムから遠すぎたり、は避けたい。そして節約のためには簡単な調理ができることが必須条件。 結果的に、私が選んだふたつの宿は当たりだった。ドミトリーなら「フリーハンド・ロサンゼルス」。ここに上記プランAの日程で3泊すれば約2万円だ。 個室でゆっくりしたいのなら、スタジアムから徒歩20分の「ナイツイン」がベスト! 1泊2万円程度と一気に高くなるが、これでもロスではリーズナブルなほうだし、ナイトゲームの後でも歩いて帰れるのが魅力。ドジャースファンが集うバーや、遅くまでやっている台湾華僑の店が近いのもうれしい。 前泊やデーゲームの日には「フリーハンド・ロサンゼルス」に泊まってほかの旅人たちとダウンタウンLAの刺激を満喫し、ナイトゲームの日には「ナイツイン」でゆっくりするのが個人的ベストチョイスだ。 ちなみに、「ナイツイン」の主人ジョージ・ヌーメル氏はこんなことを話してくれた。 「うちはドジャースタジアムに近いから観戦目的の旅行者がよくご利用になりますが、オータニは客層まで変えてしまいました。日本の方だけじゃなく、台湾、韓国からも予約をいただくようになりまして。 50年近くMLBを見続けてきましたが、彼のような選手はほかに思い当たりません。やっていることの希少さでいえば、唯一思いつくのがディオン・サンダース。 彼はスーパーボウル(NFLの優勝決定戦)とワールドシリーズ共に出た唯一の選手ですから、その意味で二刀流(ツーウェイ)ですね。オータニが何を見せてくれるのか、楽しみです」 ●食費 この出費を抑える秘訣は「サトウのごはん」だ。いや、ホント。私が日本から持ってきた食料の一部を列記しよう。 ・サトウのごはん150g×3 ・インスタント味噌汁×2 ・インスタント・クリーミー・トムヤムクン×1 ・おとなのふりかけ×2 ご飯以外は自宅に余っていたものなので300円くらい。これに、小鍋2個や割り箸などを合わせても1㎏に満たない。あとは二つ折りにしたアルミホイルを6枚ばかりクリアファイルに入れておく。そして朝、宿で作ったおにぎりをくるんで携行し、お昼に食べる! もちろん、これだけじゃ3泊の旅程にはちょっとひもじい。ロスで安く食べるならメキシコ料理のキッチンカー(タコス1個3ドル程度)やサブウェイのフットロング・チュロス(1本2ドル)で小腹を満たすのもありだ。 まあ、せっかくの旅行なんだからそんなにケチらず、10ドル前後のハンバーガーやサンドイッチを食べてみてもいいと思う。 ドジャースタジアム内では、あちこちの売店でドジャードッグが7.99ドル(約1200円)で売られている。チーズがけなら1ドル増しで、なかなかおいしかった。 一方、ベースボール観戦の友、ビールは24オンス缶(約710ミリリットル)1本でなんと税込19.16ドル(約2900円)! 街の酒屋で同じビールを買うと4ドル程度だったことを考えると、ちょっと高すぎな気がする。