なぜRIZINで8秒KO勝利のスダリオ剛は”狂気の乱闘劇”を誘発してしまったのか?「殺す覚悟も殺される覚悟もあった」
無駄な贅肉を削ぎ落して筋肉に変えた。体脂肪はデビュー前の26%から17.2%まで減らした。 「試合に勝つことを想定して」サーキットトレやダッシュを練習に取り入れ、栄養士の指導で食事面にも気を配ってきた成果である。それでも「理想まではまだ40%」だという。 リング上で「つまらない試合をしてすみません」とファンに伝えたスダリオは、もう“プロレスラーキラー”は卒業。「MMAファイターと戦いたい」と、榊原CEOに訴えた。 榊原CEOもスダリオの驚異の進化を「べらぼうに急成長している。相撲界からくるファイターには何度も裏切られ強くならないとの先入観があったが、そういう選手とは違う。世界のトップを取れるポテンシャルを感じる」と評価した。把瑠都や大砂嵐らは伸び悩んだが、スダリオは一線を画している。その上で5月に2週連続で予定されている「RIZIN.28」東京ドーム大会か「RIZIN.29」の大阪大会で真価を問うMMAファイターを用意することを約束した。 「国内ならシュレックとかに声をかける感じになるが、ロシア、アメリカ、ブラジルからギラギラした本物のMMAコンプリートファイターをマッチメイクしていく」 外国人の入国制限次第だろうが、国内では昨年2月にRIZINデビュー、DEEP王者のロッキー・マルティネスにTKO負けをしている関根“シュレック”秀樹(47、ボンサイブルテリア)の名前を挙げた。ブラジリアン柔術の優勝経験がありONEやDEEPに出場経験のある元警察官の異色ファイター。わずか8秒で3戦目を終えたスダリオは「早く次の試合をしたい」と、綺麗な顔をして言った。