【アジアクロスカントリーラリー2024】チーム三菱ラリーアートの田口勝彦は総合5位、チャヤポン・ヨーターは首位快走もリタイア
アジア特有の灼熱のジャングルや沼地、乾燥地帯を走破する過酷なラリー
2024年8月11日~17日(現地時間)、アジアクロスカントリーラリー2024(AXCR)が競技6日間にわたりタイで開催され、T1仕様(市販改造クラス)のトライトン4台で参戦した「チーム三菱ラリーアート」は田口勝彦が15時間34分52秒で総合5位に入賞した。チャヤポン・ヨーターは首位を快調に走行していたものの、5日目のレグ5で無念のリタイアとなった。優勝は7度目の挑戦で悲願を達成したトヨタGRタイランドのマーナ・ポーンシリチョードだった。 【写真はこちら】社員ドライバー 小出一登選手は適応能力の高さを発揮して安定したドライブ(全4枚) アジアクロスカントリーラリー2024(AXCR)は8月11日、タイ・スラタニエリアのランドマークである時計塔広場で行われたセレモニアルスタートで開幕。翌12日のレグ1から本格的なラリーがスタートし、13日のレグ2はスラタニからホアヒンまで550km超を走破し、14日のレグ3はホアヒン周辺のスペシャルステージ(SS)を走行。 ラリーは15日のレグ4でカンチャナブリへ移動し、山間部を抜ける起伏のあるコースを走行。厳しい岩場を超えていく山越えルートに多くのチームが苦戦し、10台以上が規定時間内にゴールすることができずペナルティを受けるなど、6日間の中でもタフなSSとなった。 16日のレグ5のSSはカンチャナブリ周辺に設定され、今大会で最も距離の長いSSとなる228.87kmを走破。そして最終日17日のレグ6は再びカンチャナブリ周辺を走行し、カンチャナブリの観光名所「スカイウォーク・カンチャナブリ」にほど近いスカイウォーク・アベニューでゴールを迎えた。
ラリー4日目にトップに立つも無念のリタイア
「チーム三菱ラリーアート」から参戦した4台のトライトンは、ラリー前半は予定どおり順調に走行。中でも、昨年トライトンでいきなり総合3位に入り、今年も優勝候補と言われたチャヤポン・ヨーターが上位に入るタイムを連発し、最も過酷となったレグ4終了時点で2位以下に20分以上の差をつけて総合首位に立った。 しかし、ラリー残り2日となったレグ5、優勝に向けて走行する中、ヨーターが駆るトライトンにマシントラブルが発生して走行不能となり、そのまま無念のリタイアとなった。 それでも2年目の挑戦となったチームメイトの田口勝彦が、ナビゲーションの難易度が高いコース設定に手こずりながらも堅実に6日間を走り切り、昨年の総合8位から順位を上げて総合5位入賞を果たした。 そのほか、サクチャイ・ハントラクーンは、30番手スタートからレグ1で一気に5位まで順位を上げるも、ミスコースやマシントラブルに悩まされて27位。社員ドライバーとして参戦した小出一登は序盤こそアジアクロスカントリーラリーの難コースに苦戦するも適応能力の高さを発揮して安定したドライブを続け、スタックやマシントラブルで走行不能となったチームメイトをサポートしつつ、最終的には24位で初めてのアジアクロスカントリーラリーを終えた。