立憲・枝野代表が外国特派員協会で会見(全文2完)なんとかミクスで経済は良くならない
国民を納得させるストラテジーとは
記者:【学生会のナイトウ 00:57:31】です。先ほど枝野さんが、最大の課題がロジスティクスとストラテジーだとおっしゃっていました。現在、鉄道の民営化をはじめとして、新自由主義が進むことによって格差が広がり、世論が分断されています。そのような中で国民を納得させるストラテジーとは枝野さんにとってどのようなものでしょうか。 枝野:ストラテジー、短い言葉でしゃべるってなかなか難しいんですけどね。一言で言うと、これ訳してもらえるかな。僕は、一言で言うなら、情けは人のためならずということわざの本来の意味が機能する社会をつくることが誰にとっても一番ハッピーじゃないですかと。こういう社会をつくっていくという戦略です。
接種を迅速に進めるために何をどうすべきだったのか
司会:オンラインで、こちらのFCCJの会長のブルームバーグのIsabel Reynolds記者からの質問です。ワクチンについての質問なんですけれども、ワクチン接種をもっと速いスピードで進めていくためには何をどういうふうにすべきだったのか。例えば外国の事例を見ますと接種する人をもっと幅広い、医者だけではなくてほかの幅広い人たちが実際に接種をする人にするというようなことが外国で政策としてあったんですけれども、少し先ほども言及されたんですが、それについてのコメントをお願いいたします。 枝野:実はもっと地味な話だと思っています。接種の事務に当たるのはいずれにしろ市区町村です。市区町村の規模によってどういうオペレーションを取れば一番効率的なのかは相当な違いがあります。人口数千人から100万人まであるわけですから。早い段階から多様な自治体の要望や意見を聞きながら、幾つかのパターンを用意して、そして人口規模などに応じた効率的な接種を進めるシステムを、各市区町村に用意をさせると。この準備を厚生労働省も総務省もやってこなかったということが、私は最大の問題だと思います。 この検討を進めていけば、そのプロセスの中で医師以外に打てる人はいないのか、そういう検討をしなきゃいけないのかどうかとか、それから1カ所集中的に複数の市区町村にまたがる人たちを接種する、大規模接種会場が必要であるのかどうかなどを、その段階で検討して準備できたはずであるということなので、基本的には今の検討がなかったということが問題です。 司会:枝野先生、もう1つの質問、よろしいですか。