立憲・枝野代表が外国特派員協会で会見(全文2完)なんとかミクスで経済は良くならない
どちらも過半数に届かないケースはゼロではない
枝野:総選挙の公示までのどこかで明確に、総選挙を経てわれわれが第1党か第2党で、なおかつ、協力をいただける皆さんの協力を得れば過半数を得られた場合に、どういう枠組みの政権をつくるのかという、このことは明確にいたします。基本はやっぱり小選挙区制度を軸にした選挙制度を取っているということ以上は、おそらく自民党は自民党と公明党による連立を目指すということなんでしょうから、選挙後はその2つのどちらかになるというのが本来の姿だと思います。 あえて言えば、政治ですから、どちらも過半数に届かないというケースはゼロではない、というときには、選挙前にお約束をしたことを軸としながら、どこまで国民の皆さん、特に投票いただいた国民の皆さんにご理解いただけるのかというのは、それは非常にレアケースだと思いますので、どちらも過半数に届かないというケースはですね、そこで国民の皆さんの声に耳を傾けながら判断するしかないんだと思います。 司会:(英語)
「枝野ミクス」は用意する予定か
フランス10:フランス10の及川です。GDPが史上最悪の落ち込みということでした。アメリカでは落ち込んだもののV字回復、ヨーロッパでも回復基調にあります。枝野さんとしては次の総選挙に向けてV字回復を目指すためにどのような経済政策を掲げられるか、そして枝野ミクスとでも呼ぶべきような経済政策はご用意する予定か、以上お伺いできればと思います。 枝野:現状ではいわゆる狭い意味での経済政策の前に、いかに感染症による経済に対するダメージを小さくするか、つまり感染症の抑え込みがどうできるのかということに尽きる。これがない限り何をやっても効果はないので。従ってそれが最大の景気対策であるということです。 それから、経済政策は私は、いわゆる経済政策、なんとかミクスというレベルでは経済は良くならないと。従って『枝野ビジョン』という、「ビジョン」というタイトルで本を出したと。しかしこの本に書いてあるのは、ほぼ全て、第1章などを除けば経済政策のつもりです。つまり所得の再分配や雇用の安定化、エッセンシャルワークの充実、こうしたことこそが、つまり消費サイドを良くしていくことこそが新自由主義の時代が終わったこれからの経済の経済政策であるということは確信を持っています。