東京五輪OA枠候補に柴崎岳急浮上で本田圭佑の野望はどうなる?
南米ブラジルで開催されているコパ・アメリカ2019はベスト4が出そろい、日本時間3日にブラジル代表対アルゼンチン代表、同4日にチリ代表対ペルー代表の顔合わせで準決勝が行われる。 準々決勝は4試合のうち3つがPK戦にもつれ込む熱戦となり、4大会ぶり9度目の優勝を目指す開催国ブラジルも90分間を通してパラグアイ代表からゴールを奪えず、かろうじてPK戦を制している。 グループCの最終戦で森保ジャパンがエクアドル代表を下していれば、ブラジルの対戦相手は日本だった。エクアドルに勝つチャンスが十分にあったことと、本気を出したサッカー王国と真っ向勝負できる価値を考えれば、逃した魚の大きさをあらためて感じずにはいられない。 もっとも、現時点で22歳以下となる東京五輪世代が18人を占める若いチーム編成で臨み、惨敗を予想する声が大勢を占めていたなかでチリ代表との初戦で大敗。最悪の状況からあと一歩まで巻き返した戦いの軌跡は、修羅場を経験したホープたちが自信と課題を得た点でポジティブにとらえていい。 しかも、ブラジルから持ち帰った手土産はまだある。五輪代表監督を兼任する森保一監督(50)は、東京五輪でのオーバーエイジ枠行使を視野に入れている。東京五輪世代の主力を招集せざるを得なくなったコパ・アメリカは、同時にオーバーエイジ候補選手との融合が図れる舞台になった。 最大で3人まで招集できるオーバーエイジ枠の歴史を振り返れば、過去の五輪では開幕直前にチームへ合流するパターンが繰り返されてきた。ひるがえって森保監督は「呼べるのであれば早い方がいい」と対照的な構想を描き、兼任監督のメリットを生かす形でタイミングを探ってきた。 「経験豊富なベテラン選手から言葉で伝えてもらいながら一緒にプレーをすることで、あるいは背中を見せてもらうことで、若い選手や経験の浅い選手は刺激を受けて成長していく。いろいろなタイミングがあると思うので、そういう(融合できる)環境を作ることを考えていきたい」