上司の愛車は「右ハンドル」のベンツ。同じ型の「左ハンドル」より値段は安いのでしょうか?
外国メーカーの自動車は多くの場合、左ハンドルを採用しています。日本は左側通行の国ですが、世界的には右側通行の国が多いといわれており、左ハンドルが採用される傾向にあるからです。 しかし外国車の中にも右ハンドル仕様になっているモデルがあります。例えば今回のケースのように、ドイツ車のベンツには左ハンドル車と右ハンドル車が存在します。 本記事では、左ハンドル車と右ハンドル車どちらの方が価格帯が安いかを解説します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
日本では右ハンドル車のベンツが多く販売されている
メルセデス・ベンツ日本合同会社の公式サイトで新車のラインアップを見ると、右ハンドル仕様のモデルが数多く展開されています。 例えばセダンタイプのCクラスで見積シミュレーション項目を見ると、4つのモデルが見つかりますが、ハンドルタイプはすべて「右ハンドル」です。Aクラスにおいても同様で、3モデルすべてが右ハンドル仕様でした。 一方、Eクラスのラインアップを見ると、掲載されている5モデルのうち1つのみが、右ハンドルと左ハンドル両方を取りそろえています。Sクラスについては、全7モデルのうち6モデルが両方のハンドルを採用しています。 以上の点を踏まえると、同じベンツでもハイクラスな車種において、左ハンドル車モデルが多くなるようです。 右ハンドルが多くなった理由として、「左側走行の日本では右ハンドルの方が運転は楽だと感じられやすく、需要が伸びた」という点が考えられます。 なお見積シミュレーションでは、右ハンドルと左ハンドルとで価格の差はありませんでした。
中古車の左ハンドルと右ハンドルはどちらが高い?
ここからは、ベンツの中古車において、左ハンドルと右ハンドルとの間に大きな価格差があるか見ていきましょう。 表1に、メルセデス・ベンツ日本合同会社が提供する中古車検索情報をまとめました。左ハンドル車の設定が多めだった「Sクラス」から、「S500」と「S400」の2モデルをピックアップして、左ハンドルと右ハンドルの価格を記載しています。 なお年式はすべて2021年モデルであり、走行距離は比較的近い数値のもので比較しました。 表1