日本酒人気上昇中のオーストラリアで売れている、知られざる高級酒とは
卵の真っ黒いウフマヨネーズには濃厚な旨味の「HAGINISHIKI 生酛 純米酒」(萩錦酒造/静岡)、塩麹サーモン刺身には酸味や旨味のバランスがいい「仙禽クラシック雄町」(せんきん/栃木)。パッションフルーツを器にしたツナとアボカドのタルタルに合わせたのは、「東鶴 山田錦 THE ORIGIN 純米」(東鶴酒造/佐賀)。
そして千葉麻里絵さんといえばハムカツ&にごり酒の組み合わせ! ブルーチーズとハムの濃厚な旨味を、シルキーでまろやかな「白川郷 純米にごり できたて生」(三輪酒造/岐阜)が包み込む。クミンの風味が効いた白菜には「加茂金秀 特別純米酒」(金光酒造/広島)。
日本人にとってもどのペアリングも納得のおいしさ。この組み合わせなら日本酒初心者でもすぐに日本酒のファンになってくれるのではと確信した。特にオーストラリアのレストラン関係者や酒販売関係者たちが興味津々で注文していた。 ■オーストラリアで圧倒的に売れている高級酒とは 主催企業のJAMS.TV PTY LTDの取締役社長 遠藤烈士氏に、現地で売れている日本酒、中でも高級な銘柄についてうかがった。 「オーストラリア市場に出回っている高級酒の中でも圧倒的に売れているのが、やはり「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」(市販価格:130豪ドル、約13,000円、720ml/旭酒造/山口)ですね」とのこと。同社が現地で毎年開催している「Australian Sake Awards 2024」でもFruity / Floral 部門でゴールド賞を獲得した。 他には「伯楽星」で知られる新澤醸造店(宮城)の、精米歩合が1桁で話題の「超特選 純米大吟醸 残響 2022」(日本だと40,000円前後 720ml)や、「勝山 純米大吟醸 暁」(日本だと12,600円 720ml/仙台伊澤家勝山酒造/宮城)なども同アワードでゴールド賞を受賞した。