意識の違い1つで、脳力はいくらでも伸びる。成績が上がったグループに教えられたのは、脳科学によって証明された事実だった
「ダイエットを始めてもすぐにやめてしまう」「資格の勉強が続けられない」など、<よい習慣>を身につけたいけどうまくいかない……と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そんななか、「まずは、1つのスイッチになる習慣を徹底的に定着させることが大切」と語るのが、株式会社チームダイナミクス代表取締役・三浦将さんです。そこで今回は、三浦さんの著書『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』から、よりよい自分へと変わるための方法を一部ご紹介します。 【書影】習慣は才能を超える。「脳力」が伸びる潜在意識の活用術!三浦将『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』 * * * * * * * ◆脳力が上がる習慣とは 快適領域を超えて脳力を上げる 「快適領域」ってなんでしょうか? これは、すでにできていることや、チャレンジしなくてもできてしまう領域です。ここでご紹介するのは、この快適領域を超える習慣です。 人は、慣れ親しんだことの方が安心できます。この領域を超えることには、安全が脅かされる可能性もあります。このため、私たちはつい、この快適領域の中での活動に留まりがちになります。 その一方、この快適領域を超えることに大きなメリットがあるということが、さまざまな研究からわかってきています。
◆スタンフォード大学の実験 スタンフォード大学心理学部のキャロル・ドゥエック教授が、アメリカのいくつもの場所で、中学生の子どもたちに対し、ある実験を試みました。 子どもたちは、2つのグループに分けられ、1つのグループには“あること”を教え、もう1つのグループには教えませんでした。 結果、“あること”を教えられなかったグループは、学期が進み授業の内容が難しくなっていくにつれ、成績は落ちていきました。これは普通のことです。 しかし、あることを教えられたグループは、逆にどんどん成績が上がっていったのです。驚くことに、各地で同じようなことが起きました。 このグループに教えたこととはいったい何だったのでしょう?