【医師が解説】スプーン1杯をかけるだけで、体重も内臓脂肪も落ちる⁉ 「簡単ダイエット」のやり方と効果とは
最近、よく耳にするMCTオイル。ダイエットにもいいと聞くけれど、油は太るのが不安だし、油だけで痩せるなんて無理では? と感じてしまいませんか? でも、実際にMCTオイルを毎日スプーン1杯、一定期間摂り続けたことで、ダイエットに成功した人もいるらしいのです! 【画像】股関節まわりをやわらかくするストレッチ法 今回は、MCTオイルを活用するダイエット法が紹介されている「『内臓脂肪がなかなか減らない!』という人でも勝手に内臓脂肪が落ちていく食事術」(アスコム刊)の著者であり、独自の食事術で自身も2ヶ月で6kgの減量に成功したという齋藤真理子先生のMCTオイルを活用したダイエットメソッドをお届けします。
そもそもMCTオイルってなに?
まずはMCTオイルとはどのようなオイルなのかを確認しておきましょう。 MCTオイルとは、「中鎖脂肪酸」の英語名「Medium Chain Triglyceride」の略称です。中鎖脂肪酸は母乳や牛乳などの乳製品や、ココナッツなどのヤシ科植物の種実に含まれる成分。 脂肪燃焼、免疫力アップ、抗菌作用、認知症やアレルギー症状の改善、美肌に美髪と、さまざまな美容と健康の嬉しい効果が期待できるといわれています。 MCTオイルは、内臓脂肪が勝手に燃える体質になるために必要な「脂肪燃焼体質になる」ことと、「血糖値を安定させる」ことの両方を叶えてくれるといいます。 ●ケトン体がどんどん作られ「勝手に脂肪が燃える身体」へと変わる MCTオイルを体内に取り入れると、ケトン体を作りやすくすることができます。ケトン体とは、ブドウ糖が不足すると、その代わりのエネルギーとして肝臓で生産される物質です。人間に備わる脂質代謝機能である脂肪燃焼回路により、体内の脂肪を使って作られます。脂肪が燃焼されやすくなるので、脂肪が減るというわけです。 また、ケトン体は細胞一つ一つに存在し、エネルギーを生み出すミトコンドリアの活性化を促すため、基礎代謝も上がります。 MCTオイルを摂取することで「脂肪が減り、基礎代謝が上がる」というダブルの効果により、「勝手に脂肪が燃える身体」へと変わっていくのです。 ●血糖値を安定させる MCTオイルは、「血糖値を安定させる」効果もあります。これは、インスリン抵抗性を改善してくれることが理由と考えられています。インスリン抵抗性が低いと、インスリンが糖を脳や筋肉に運ぶ働きが悪くなり、血糖値がどんどん上昇してしまいます。 すると血中内に糖が余れるのでどんどん脂肪に合成されてしまい、内臓脂肪が増えてしまいます。そこで必要になるのが、血糖値を安定させるインスリンによる機能です。この機能がMCTオイルによって改善することで、食後血糖値が上がるのをやわらげてくれます。