トランプ氏勝利 市場はトランプトレード進行 ダウ平均株価は史上最高値を更新/FRB 2会合連続で利下げ パウエル議長と関係悪化トランプ氏の「介入」懸念 舵取りに注目【Bizスクエア】
――トランプ氏は本来、金利が安くて株が高くなるのが好き。 慶應義塾大学 総合政策学部教授 白井さゆり氏: あと輸出競争上はドル安。反対の方に行くということになるが、どう整合性をとっていくのか。どう考えてもドル高になりやすいですし株はかなり変動すると思う。なので他の国から見るとすごく通貨が安くなるのでちょっと困った感じになる。それに対してトランプ氏は通貨が安くなった国に「けしからん」と言って、いろんな対抗措置を出すかもしれない。 ■トランプ政権の今後は? 気になる外交・経済政策は? ――今後の話だが、トランプ政権の2期目はかなり求心力が強くてダイナミックに政策を進めていくのか。第1期の時みたいにホワイトハウスの中でゴタゴタはあるのか。 共同通信 客員論説委員 杉田弘毅氏: 当然あると思う。エネルギーの部分。世界で戦争がいろいろ起きているが、世界で戦争が起きているが、バイデン氏のもとでは戦争が1回も終わったことない、悪化するばかりだと。ハリス氏はバイデン氏の継続をやると言っているので、戦争を終わらないと毎日たくさんの子供たちや人が死んでいく。アメリカは兵隊を送っていないが、当然ながらアメリカ人も何とかしなくではいけないとみんな思っている。トランプ氏であれば何らかのディール(取引)をして、停戦に持ち込めるのではないかという淡い期待みたいなものがある。 なのでそこがもう一つトランプ氏にプラスになったことだと思う。トランプ氏はエネルギーを掘って掘って作るんだと言っている。環境的には大変問題があるが、これはトランプ氏の大きな(外交上の)カードになっている。だから戦争でプーチン氏をテーブルに着かせるためには何がいいかというと、石油の値段。石油の化石収入で戦争を続けているだけなので石油の値段を下げることによって、プーチン氏も戦費が足りなくなって焦るのではないか。 ――アメリカがたくさん掘れば原油価格が下がって、間接的にロシアにも打撃になるのか。