「不調デフォ」な人がこぞって実践「首や肩のこりも改善」と評判の「背骨リセット」とは
「ちょっとしたすきま時間にできて、しんどかった身体がシャンとした感じがする!」と評判の「背骨リセット」。考案したのは、神経内科医の久手堅司(くでけん・つかさ)さんとパーソナルトレーナーの賀来大樹(かく・だいき)さん。「なんとなく不調…」と悩む人にこそ試してほしいという、超簡単メソッドを教えてもらいました。 【画像】「これは今すぐやるしかない」首や肩のこりの改善が期待できる超簡単3ステップを大公開
■季節の変わり目に増える体調不良の「意外な原因」 「梅雨から秋にかけては、不調を訴えて受診される方が増えます」と久手堅さん。首のこりや肩のこり、腰痛などの慢性痛をはじめ、身体のだるさ、めまい、不眠、胃の不調などの自律神経に関する不調、原因のわからない不調など、「症状は患者さんによってさまざま」だといいます。
そんな久手堅さんは以前、患者の抱える不調に対して治療を行いつつも、もどかしさを感じることがあったそう。 「今まで『どうやって(根本から)治すの?』という部分を詳しくお伝えできていなかったんです。そこで、パーソナルトレーナーの賀来さんと協働することで、診断や投薬といった医療だけではなく、運動からのアプローチも提案しています」(久手堅さん)
■不調がデフォルトになっている原因は「背骨のズレ」かも 30・40代の働く女性には「日々、体がだるい。ちょっとしたことでイライラしてしまう」「腰痛で子どもを抱っこするのがキツイ」「立ち上がったときにめまいがする」といった身体の不調を抱えている人は多いもの。久手堅さんと賀来さんは、これらを「年のせい」と片づけている人が多いことを心配し、「背骨のズレが原因かもしれない」と警鐘を鳴らします。そして、「不調を改善する近道は、背骨のズレを正すことにある」と提言。いったいどういうことでしょう?
それを理解するために、まず人体の構造を考えてみましょう。人間の身体には必ず背骨があり、そのまわりを筋肉が覆っています。たとえるなら、骨がウェットスーツを着ているような状態。 このウェットスーツであるところの筋肉の一部が、何らかの要因によって引っ張られる(=ゆがむ)と、全身のバランスが崩れ、身体に支障をきたしてしまうといいます。このズレをほうっておくと、姿勢は崩れたまま固まってしまうのです。 さらに、背骨は自律神経の通り道でもあるため、背骨がゆがんでいると、自立神経の伝達ルートが妨げられてしまいます。「自律神経が乱れている人は、骨格のゆがみが強いことが多いです。頭が前に出ていたり、肩の高さが左右で違っていたり。レントゲンを撮ると、たいていの場合は背骨にゆがみがあります」(久手堅さん)