「香水の香りがキツすぎる...」香害を引き起こさないために、知っておきたい“香り”の基礎知識をプロが解説
日常のスタイルに華やかさと個性をプラスできる香水は、付け方ひとつで香りの印象が大きく変わるもの。その一方で、過度に付けるなど誤った付け方をしてしまうと、香害(化粧品や香水、合成洗剤、柔軟仕上げ剤などに含まれる合成香料(化学物質)のにおいによって、不快感や健康への影響が生じること)を引き起こしてしまう可能性も。 【写真】「寝る前に食べたら太る」、はウソ⁈ 実は「根拠のない」健康アドバイス35 そこで今回は香りスタイリストの杏喜子さんが、香水の種類による持続時間の違いや正しい付け方、効果的に香るおすすめの部位を徹底解説。香水を付ける際に知っておきたいポイントをチェックして、香りの魅力を最大限に引き出してみては? 杏 喜子(YOSHIKO ANZU): 香りスタイリスト、DAWN Perfumeディレクター。アロマテラピーサロンでオーラソーマやホメオパシーを学び、香りの世界へ。人が持つパーソナルスキンタイプ(肌の香り)を嗅ぎ分ける類いまれな嗅覚を持つ。
香水の種類と持続時間の違い
香りスタイリストの杏喜子さんによると、香水は賦香率(ふこうりつ)と呼ばれる香りの濃度によって、パルファン > オードパルファン > オードトワレ > オーデコロンの4つに分けられ、賦香率が高いほど香りは強く、持続時間も長くなるのだそう。 1.最も濃厚な香り"パルファン" 香水のなかで最も賦香率が高く、15~30%の香料が含まれている。香りは非常に濃厚で、一般的に5~7時間程度香りが続く。少量でも強い香りを楽しめるため、特別なシーンや一日中香りを楽しみたいときに。 2.香りを長く楽しめる"オードパルファン" パルファンに次ぐ濃さを持ち、香料は10%~15%程度。持続時間は約4~5時間程度とパルファンほど長くはないが、香りの強さと持続時間のバランスが取れているのが魅力。デスクワーク等、オフィスでの使用におすすめ。 3.日常使いに最適"オードトワレ" 賦香率は5~10%で、香りの持続時間は約2~3時間程度。比較的ライトで爽やかな香りが特徴で、カジュアルなシーンに最適。強く香らないため、野外など開放的なシーンや広い空間にも。 4.軽やかに香る"オーデコロン" 賦香率が5%以下と最も低く、持続時間は約1~2時間ほど。軽く広がる香りが特徴で、気分をリフレッシュしたいときはもちろん、ほかの香水と組み合わせるのもおすすめ。ライトに香るため、香水が初めての人でも使いやすい。