「香水の香りがキツすぎる...」香害を引き起こさないために、知っておきたい“香り”の基礎知識をプロが解説
香水を付ける場所はどこがおすすめ?
「香水を効果的に使うためには付ける場所が重要です。適切な部位を選ぶことで、香りの持続性や香り方が大きく変わります」と杏喜子さん。ここでは香水の魅力を最大限に引き出すためのおすすめ部位をご紹介。 手首 「手首の内側には血管が多く通っていて体温が比較的高いため、香りが広がりやすい特徴があります。手首に香水をつけるときは、シュッとスプレーしたあと擦らずに軽くトントンと押さえ、そこから別の箇所に移すのがポイント。手首につけっぱなししないことが重要です。また擦り合わせると摩擦で熱が発生し、トップノートの香りを損なう可能性があります」 くるぶし/膝の内側 「くるぶしや膝の内側などは大きな骨の上でリンパや汗腺が少なく、汗の影響を受けにくいので、香水の持ちがいいとされています。下半身に香水を付けると足元から上に向かって香りが立ち上がり、全体的にバランスの取れた香りを楽しむことができますよ」 首の後ろ 「ふとした時にふわっと香るポイントとしておすすめの場所。首の大きな骨の出っ張りの上あたりに香水をつけることで、香りが自然に漂います。すれ違った際にさりげなく香りが残り、上品で控えめな印象に。香りが強くなり過ぎないように直接スプレーするのではなく、手首から移して付けるのがいいでしょう」 ウエスト 「ウエスト周りの大きな骨の上も香水を付ける場所としておすすめです。衣服の下で香りが温められ、動くたび香りが全体にふんわりと広がりやすくなります」 デコルテ 「体の中心に位置し、大きな動きをしないため香りが安定して持続しやすい部位。直接付けると香りが強すぎることがあるため、手首やほかの部位から軽く移すのがおすすめです」
香水の付け方と知っておきたいポイント
実際に香水を使用するときのコツを杏喜子さんがご紹介。1日のうちに香水を付けたり付け直したりするタイミングや季節による変化、また一般的なフレグランスと形状の異なるロールオンや練り香水の特徴とは? 「ライトな香りは2~3プッシュが基本で、気分によって4~5時間後に付け直し、体全体に軽く纏うようにするのがポイントです。一方で、重めの香りは首から上には付けず、バストから下を中心に香らせるのが理想的。重めの香りはじんわりと長時間続くため、付け直す必要はあまりありませんが、リフレッシュしたい場合はウエストや下半身にワンプッシュ程度の付け直しが効果的です。 夏は香りが早く揮発するのでライトな香りであれば2~3プッシュが理想ですが、冬は揮発速度が遅いため、使用量を少し減らして2プッシュまでに留めておくといいでしょう」