大阪府・吉村知事が定例会見11月6日(全文2)「二重行政解消すべき」も市民の意見
「大阪モデル」は機能しているか
朝日新聞:朝日新聞の久保田です。「大阪モデル」についてお伺いしたいんですけども、この間ずっと黄色信号で、もともと協力要請の基準の共有といいますか、見える化が目的だと思いますが、現状これは機能しているとお考えか、もしそうでなければ見直しだったり廃止について、今後の対策本部会議などで検討することはありますか。 吉村:「大阪モデル」についてはリスクを府民の皆さんと共有するということなので、これは今後も共有はしていきたいと思っています。今さまざまな数値っていうのが出てきていますし、それから国でもいろんなさまざまな数値も出てきてますから、どういった数値が皆さんとリスクを共有できるかということについては、いま一度さらに第1波、第2波も終わりましたから。そしてまたちょっと増えてきているんじゃないかという状況なので、今後ちょっと検討はしていきたいと思います。 ただ、府民の皆さんでやっぱり共有するということは重要じゃないかなとは思っています。ただこの間、ずっとでも黄色なので、そういった意味では信号としては、ずっと黄色がつき続けるというのも、なかなか緑にもならないし。緑というのはほぼゼロに近い状況ですから、緑・黄色・赤の役割っていうのをもう少し明確にしながら、めりはりをつけることも重要じゃないかなとは思っています。この辺りについては、ちょっと検討はしていきたいと思っています。だから「大阪モデル」をなくすということは考えてはないです。 朝日新聞:ありがとうございます。
Go Toからの除外を打診する可能性は
日本経済新聞:日経新聞の大畑といいます。感染状況についてですけど、居酒屋とかの飲食店ですとか、団体旅行でのケースが見られるということでしたけども、国のほうでGo To トラベルですとか、Go To Eatとか、そういう施策で人の動きが活発になるようなことがあるかと思うんですけども、今後、府内でこの傾向がさらに強まった場合に、あらためて大阪を除外することを国に打診したりするのか、その辺りのお考えをお聞かせください。 吉村:どのぐらい右肩上がりになるのかというとこもやっぱり重要だと思いますし、それから食事そのものがやっぱり悪いわけではないので、きちんと感染症対策を取ってどんちゃん騒ぎをしないで、ちょっと静かに楽しく食事をするということであれば、感染がどんどん広がる状況にやっぱりなってこないと思うので、食事の仕方も含めて、いま一度、府民の皆さんの感染症に対する意識の共有、そこが重要かなというふうにも思っています。だからそれはちょっとこれからどれだけ増えてくるかにもよると思いますし、そこは感染のこの状況を見ながら、見た上で判断をしたいと思います。 そうじゃなくても、やはり飲食はものすごく大きなダメージを受けているのはこれは間違いない。倒産も増えているのは間違いないという中で、飲食の仕方というのをより感染症対策をしっかりして、それはお店のほうも飲食を楽しむほうも、要はそれぞれが意識をしながら食事を楽しむということを習慣づけていかないとなかなか持続可能なことにはならないのかなとも思っています。 ですので、わっと大騒ぎする宴会みたいなのとか、特に若い人たちでそういうふうになったりするのを、いかに抑えていくのか。感染症の意識を、対策、持ちながら食事を楽しんでもらうのかということを意識したほうが、啓発したほうが、お願いしたほうがいいんじゃないかなとも思っています。 ただそうはいっても数が増えてくると、これはまた前のように同じようなお願いをすることにはなってくるだろうというふうに思います。