リボン食品、フェムケアフードブランド「Minotte」をEC展開 女性の悩みにパンで応える
業務用油脂メーカーのリボン食品は2021年、女性の心身の調子をサポートする食品ブランド「Minotte(ミノッテ)」を立ち上げて、EC展開している。 「ミノッテ」は筏由加子社長の妊活や出産の経験から生まれたブランドだ。ECサイトでは栄養素にこだわったパンを中心に商品をラインアップしている。「かろやか」「おだやか」「はつらつ」のカテゴリーに分けて、商品が選べる。健康維持を目指す人向けの「かろやか」は、加齢によって不足しがちな食物繊維やミネラルなどを補うシリーズだ。 商品選びにもつながる情報発信をするため、社員の実体験をブログで紹介している。2024年10月には、女性の活躍を推進する福利厚生サービスを提供するファミワンと提携した情報サイト「知って晴れバレ」を開設。妊活や子育てなどをテーマにした専門家たちの記事を掲載している。さまざまな情報を掲載することで、悩みを抱える女性へのアプローチを増やしている。 「フェム活」や「フェムテック」をうたったサプリメントなどが近年増えたものの、食品はまだ多くないとみる。薬のように「飲まなければいけない」という義務感を抱くことなく、必要な栄養を食事から摂れるようにし、食べ続けやすい味や食感にこだわった。 妊活の時に何を食べたらいいか分からない人も多い。「女性特有の悩みは1人で抱えてしまいがち。誰かと一緒に食事をする時間に、ホルモンバランスをサポートする食品を食べながら、周りの人と一緒に考えてもらい、笑顔になってもらいたい」(担当者)と話す。 「ミノッテ」は24年9月にブランドリニューアルを行い、利用層拡大を図るため、妊活・産前産後に加え、更年期やPMS(月経前症候群)を対策する商品も増やした。ホルモンバランスの変動が大きく心身に変化が出やすい女性に向けて、バランスの揺らぎをサポートする商品設計を行っている。
日本ネット経済新聞