日本など先進国に「特大」化石賞、途上国への資金拠出を「逃れようとしている」と批判
【バクー=天沢正裕】国際環境NGO「気候行動ネットワーク」は22日、アゼルバイジャンの首都バクーで開催中の国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議(COP29)で、途上国への資金拠出を条約で義務づけられている日本を含む先進国23か国と欧州連合(EU)の執行機関・欧州委員会に、「特大化石賞」を授与すると発表した。化石賞は、温暖化対策に後ろ向きとされる国に贈られるもので、日本が選ばれるのはG7(先進7か国)として授与された15日に続き、今回のCOPで2度目となる。 【年表】COPの歴史
特大化石賞は、今年の交渉や温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」の実施を最も妨げたとされる国に贈られる。COP29では途上国の気候変動対策への資金支援が最大の焦点となっているが、同NGOは「必要な資金を支払う義務から逃れようとしている」と批判している。
化石賞はCOP期間中、連日のように発表されており、この日は議長国のアゼルバイジャンも選ばれた。